日本のマンガや小説、ライトノベルの英語版は電子書籍でも販売されており日本で簡単に購入できます。Amazonや楽天が有名ですが、それ以外でも読む手段はあります。本記事ではどのサービスを選べば良いのか、それぞれの特徴を簡単に紹介します。

また、オススメ作品をまとめているので「英訳ライトノベル12選」や「英訳マンガ13選」も参照ください!

私はKindleユーザーなので、紹介の比重が少しKindleに偏っています。

英語マンガ・小説の電子書籍?

洋書・アメコミではなく、日本の娯楽作品の英訳本

本記事で話題とするのは、洋書やアメリカン・コミックスではなく日本のマンガ、小説、ライトノベルの英語版の電子書籍です。これら英語版が購入できるサイト数は通常の日本のマンガや小説が購入できるサイト数と比べると限られていますが、それでもいくつか選択肢があります。

本記事では、どのような選択肢あるのか、どこで購入するのが自分に合っているのかを判断できるように情報を提供します。

電子書籍を選ぶメリット

電子書籍が普及する前でも日本のマンガや小説は英訳され海外で販売されることもありましたし、その本 (ペーパーバック) を購入することもできました。もちろん今でもペーパーバックで入手することはできますが、電子書籍が普及してきた現状では、電子書籍版を購入することをオススメします。

紙媒体 (ペーパーバック) よりも安い

電子書籍版を選ぶ一番のメリットは価格です。。送料が掛からないこともあり、ペーパーバックと比べ電子書籍はかなり安くなっています。例えば、マンガ「Delicious in Dungeon (ダンジョン飯) Vol. 1」は、Amazonでペーパーバック \1724、Kindle版 \850 です (2018年1月時点)。

多読にチャレンジする場合は本を次々と購入することになるので、この価格差は大きいです。

持ち運びが楽で、隙間時間にすぐ読める

持ち運びが楽な点は日本語・英語に関係無いように思えますが、恩恵は英語の本の方が大きいです。英語の本の方が1冊の読書時間が長くなるからです。純粋に読書スピードが遅くなりますし、勉強のために何回か読み直す場合はなおさらです。そのため、隙間時間にスマホなどですぐに読めるという利点は大きいでしょう。

家ではタブレットやPCで読書し、外出中はスマホで読書するといったことも簡単です。



電子書籍で英語マンガ・小説を購入できるサービス

サービスごとの取り扱い作品、読書手段の一覧

日本で英語マンガ・小説が購入できる主なサービスは上記の7種類です (2018年6月現在)。

サービスAでは販売しているがサービスBでは販売していない、など各サービスで取り扱う作品が異なります。そのため、全ての作品を1つのサービスで入手することは不可能です。様々なマンガ・小説を購入していくのであれば、複数のサービスを併用していくことになります。

なお、J-Novel Clubでは日本のライトノベルの英訳版を販売していますが、購入できるのはEPUB形式のファイル (電子書籍用のファイル) です。したがって、無料のEPUBリーダーを別途用意する必要があります。AmazonのKindleで読むこともできますが、Kindle用のファイル形式に変換する必要もあります。

「購入した電子書籍のファイルをエクスポートし別の端末で読む」ことができる場合もあるが、本記事では考慮しない
BOOK WALKERのデスクトップアプリの開発更新は終了したため、表には○を付けていない

価格について

電子書籍の価格は、購入元によってまちまちです。参考までにいくつかのマンガとライトノベルの価格 (2018年1月時点) を以下表にまとめましたが、見事にばらけていることが分かるかと思います。さらに、時期やサイトによってセールやポイント還付などもあるので、一概に高い・安いは決められません。

常に一番安い場所で購入していくと、どの本をどこで購入したのか管理しきれなくなってしまうため、ある程度は妥協し、1つないしは2つのサービスに絞って利用していく方が良いかと思います。

Amazon Kindleストア

電子書籍の最大手

品揃えがよく、スマホ/タブレット/PCどの手段でも本を読むことができます。英語のマンガ、ライトノベル、一般小説が揃っているので、マンガも小説も読むという方にはオススメです!

ただし、Amazonでは取り扱っていないマンガがある、シリーズ物の一部がKindleストアで配信されていなかったりもする、大量に本を購入すると管理が少し面倒など、マイナスポイントも多少あります。

Kindleストア

専用端末は紙と同等の視認性で読みやすい

Kindleで多読するのであれば、専用の端末を購入することをオススメします。特に、横になりながら文庫本サイズの画面で読書ができるので多読がはかどりますよ! 専用端末には色々種類はありますが、私はKindle Paperwhite (4GB) を利用しています。入力中に読書する方向けに、少し値が張りますが防水のKindle Oasisなんかもありますよ。

英語の小説をを読むには最適の機能が搭載

英語の小説をを読むには最適の機能が搭載

Tabineko Ripoto © Hiro Arikawa / Philip Gabriel
Kindle for Android ソフトウェア© Amazon.com, Inc. またはその子会社

画像はAndroid版のKindle アプリで「The Travelling Cat Chronicles (旅猫リポート、有川 浩)」を表示したものです。KindleのAndroidアプリまたは専用端末にはWord Wiseという機能があり、難解な単語の上に簡易な単語で説明を表示することができます。この機能により、意味が捉えられない単語があって途中で辞書を開くことなく読み進められます。

Word Wiseに対応した小説の場合は、画像のように商品ページの登録情報の中に有効と記載されています。また、Kindleストアの検索絞り込みの欄に[Word Wise 対応]のチェックを入れて本を検索することもできますよ。

まとめ

  • アプリは豊富にそろっている。スマホ、タブレット、PC、ブラウザ、専用端末と、どの手段でも読める。
  • 電子ペーパーを採用したKindleの専用端末は視認性がよく、稼働時間も長いので多読に向く
  • Word Wise、Word Runnerなど、英語の小説を読む場合に便利な機能が備わっている
  • Kindleストアの品揃えは良いが、BOOK WALKERでしか扱っていない英語マンガなどもある
  • シリーズの一部はKindleストアで販売していない場合もある
  • 他のサービスと比較すると、本の価格が少し高い傾向にある (特に販売開始直後)

参考リンク

comiXology (コミクソロジー)

海外では有名なマンガ配信専門サービス

comiXologyはマンガの電子書籍をクラウドで配信するサービスを行っており、2014年に米Amazonの子会社になりました。日本ではアメコミを読むための手段として一部に知られていますが、日本マンガの英語版も購入することができます。PCのブラウザかスマホ/タブレットのアプリでマンガを読むことができます。

仮面ライダーやサイボーグ009の英語版など、Kindleストアで扱っていないマンガでもcomiXologyでは取り扱われていることもあるため、意外に利用価値があります。

comiXology

Kindleストアで購入した英語マンガが同期する

米Amazonの子会社となったことから、AmazonとcomiXologyで連携する機能ができました。日本のAmazonのアカウントでログインするとcomiXology側からKindleストアで購入したマンガを読むことができます。

なお、逆方向の連携はありません。つまり、comiXologyで購入したマンガをKindleアプリで読むことはできません。

購入方法

日本のAmazonのアカウントでログインできますし、日本のクレジットカードで支払う事が可能です。具体的な手順は以下記事を参照ください。

まとめ

  • 取り扱いは英語マンガのみだが、(おそらく) Kindleストアや楽天ブックスよりも品揃えが良い
  • 日本のAmazonのアカウントでログインでき、comiXologyのアプリでKindleストアで購入した英語マンガも読める
  • 海外のサイトなので説明は全部英語で支払いはドルだが、日本のクレジットカードで支払い可
  • 無料で配信されているアメコミもあるので、アメコミ目当てで利用するのもあり
  • サイトの動作は少し遅い

参考リンク

楽天ブックス

日本の電子書籍の最大手

Amazonと同様に、楽天でも電子書籍を扱っています。取り扱っている作品はAmazonとほぼ同等ですが、楽天の方が若干値段が安い傾向にあります。ブラウザビューアはありませんが、デスクトップアプリは提供されているため、スマホ、タブレット、PCいずれのデバイスでも本を読むことができます。

楽天ブックス

専用の電子書籍リーダーで、手軽に読書ができる

楽天にも電子書籍の専用端末が用意されており、楽な姿勢で読書を楽しむことができます。端末の種類もいくつかあり、最大サイズは7.8インチですので、できるだけ大きな文字で読みたい方にはオススメです。

まとめ

  • 品揃えはKindleストアとほぼ同等。
  • 電子ペーパーを採用したKindleの専用端末は視認性がよく、稼働時間も長いので多読に向く
  • ブラウザビューアは無いが、スマホアプリ、デスクトップアプリ、専用端末と読書のための手段は多い
  • 本の価格はKindleストアよりも安い場合が多い (逆のケースもあるが)

参考リンク

BOOK WALKER

英語マンガ、ライトノベルの品揃えは一番

KADOKAWAグループが運営しているBOOK WALKERでも英語のマンガ、ライトノベルが購入できます。品揃えと本の探しやすさはNo.1です。Amazonや楽天で取り扱っていないマンガも多く揃えられていますし、シリーズ毎に本がまとまっている点もGoodです。

なお、集英社 (ジャンプ系列) のマンガは取り扱っていません。ジャンプ系列のマンガを読みたい場合は、他のサービスを利用する必要があります。また、講談社 (少年マガジンなど) のマンガの英語版はありますが、ライセンスの関係で日本国内では購入できません (商品ページに購入できない旨の注意書きがある)。講談社のマンガの英語版 (電子書籍) はどのサイトでも日本では購入できないので、素直にあきらめましょう…… (2018年1月現在)。

ちなみに余談ですが、国外から日本のマンガ・ライトノベルが購入できるという一面もあります。海外で日本語を勉強している人達などから利用されている模様です。

BOOK WALKER

キャンペーンや紹介プログラムで、割安で購入できることも

BOOK WALKERには紹介プログラムがあり、うまくいけば次に購入する本を割安で購入することができます。大まかな流れな以下の通りです。

  1. BOOK WALKERで本を購入し、SNSでその本をシェアする
  2. シェアされたリンクから、誰かがその本を購入する
  3. 自分にコインが付与される
  4. 付与されたコインで本が購入できる

周りの英語勉強仲間と上手いこと紹介しあえれば良いですよね!

まとめ

  • 英語マンガ、英語ライトノベルを取り扱っている
  • シリーズ毎にまとまっているので作品が探しやすい
  • 品揃えが豊富で、BOOK WALKERでのみ取り扱っている作品も多い
  • 集英社(ジャンプ系列)のマンガは取り扱っていない。また、Kodansha Comics (USA) の英語マンガは日本国内から購入できない
  • デスクトップアプリの開発が終了してしまったので、PCでの読書はブラウザビューアを使う必要性がある
  • キャンペーン、紹介プログラムを活用していければそれなりに安く購入できる

参考リンク

iBooks

iBooksでも英語のマンガ、小説を取り扱っています。iPhone、iPad、Macユーザーであれば、試しに1冊購入してみるといったことは良いかと思います。ただ、取り扱い作品数はAmazon、楽天、BOOK WALKERよりも少なく、WindowsやAndroidの端末で読書することはできません。多読を行うということであれば、Kindleを利用した方が良いかと思います。

参考リンク

Google Play (書籍)

Google Playでも英語のマンガ、小説を取り扱っています。たまにGoogle Playのキャンペーンで400円クーポンなどが貰えることがあるので、試しに数冊購入するのは良いかと思います。しかし、多読を行うということであればKindleを利用した方が良いかと思います。

参考リンク

J-Novel Club

J-Novel Clubは「灰と幻想のグリムガル」や「僕の妹は漢字が読める」などを翻訳・販売している海外の企業・サービスですが、日本からでも購入することができます。月額 $5 で英訳ライトノベルの読み放題サービスも提供しています。

海外のサービスなのでサイトの説明はすべて英語ですが、購入方法などをまとめましたので詳細は以下を参照ください。ちなみに私はこのサイトで10冊ほど英訳ライトノベルを購入しましたよ!



結局何のサービスを選ぶべきか

何を読みたいかで決める

大体の品揃えは上記表の通りです。この表を見て、読みたい本を多くカバーしているサービスを選びましょう。基本的には、Kindleストアか楽天ブックスのどちらかを軸とし、BOOK WALKERとcomiXologyを必要に応じて利用していくことになるかと思います。

Amazonか楽天か

Amazonと楽天は品揃えはほぼ同一なので、純粋に普段利用している方を選べば良いかと思います。Amazon Kindleと楽天Koboどちらがオススメか、といった記事は色々ありますが、大抵は普段利用している方で良いと結論付けているようですしね。

スマホかタブレットかPCか

マンガを読むならタブレットがオススメ

マンガを読むならタブレットがオススメ

Kakegurui Vol.1 © Homura Kawamoto, Toru Naomura/Square Enix Co., Ltd.

PCでの閲覧で姿勢が疲れないのであればPCで問題ありませんが、楽な姿勢で読みたいのであればタブレットがオススメです。

マンガの場合セリフ枠に英文が当てはめられますが、日本語よりも英文の方が文字量が多いので、結果として英文のフォントサイズはかなり小さくなります。そのため、スマホでは拡大しながら読み進めることになりますが、毎ページ拡大操作を行うのは結構面倒です。

ではKindleやKoboなどの専用端末ではどうかというと、6インチの端末ではまだ画面のサイズが十分ではありません。専用端末は電子ぺーパーなのでスマホやタブレットのようにスムーズに動作しません。そのため、拡大操作に対するストレスはスマホ以上です。もしKindleやKoboで読むならば、7インチ以上のサイズの大きいモデルを選ぶべきです。

小説を読むならKindle or Koboがオススメ

小説を読む場合は圧倒的に電子書籍の専用端末 (Kindle、Kobo) がオススメです。読書時間が長くなるので、楽な姿勢で読めるスマホ、タブレットでも良いですが、目に優しく画面も大きい KindleかKoboの方がより向いているでしょう。

また、自宅にいる場合は良いのですが、外出中に読書する場合はスマホの電池消耗も気になりますので、スマホよりもタブレットや専用端末を利用した方が個人的には安心できます。

端末を持ちやすくするアクセサリーもオススメ

長時間スマホやタブレットを持つことになるので、端末を持ちやすく&落としにくくするバンカーリングはオススメです。私はここ数年スマホとKindle Paperwhiteに着けて利用しています。

類似品が多いですが、不自然に安いリングはすぐに壊れるという報告が多いので、もし試してみようと思った場合は正規品を選んだ方が良いかと思います。

英語マンガ、小説の探し方

マンガ、ラノベは翻訳・出版した会社から探す

英語マンガや小説の商品ページでは、日本語のタイトルや日本の出版社、掲載誌の情報と紐づいていません。そのため、どのような作品があるか調べる場合は出版社やレーベルから探す方法がオススメです。日本のマンガ、ラノベを英訳して出版する会社は限られているため、出版社を頼りに探せば大多数の作品が見つかります。

マンガの場合

電子書籍でマンガの英訳・出版をしている会社は概ね以下5つに分類されます。

その他にKodansha USA、Media Doも北米で翻訳・販売を行っているのですが、残念ながらこの2つは日本での販売を行っていません。なお、初めて英語マンガを購入する場合はできるだけ読みやすい作品を選んだ方がオススメです。具体的には「多読にオススメの英語マンガ13選 & 選び方のコツ」を参照ください。

ライトノベルの場合

基本的には以下の社名、レーベル名で検索すれば英語版の電子書籍が見つかるかと思います。なお、日本語版と英語版で表紙が異なっている場合があるので探す際はご注意ください (特に Haikasoru)。

Tokyopopも以前はライトノベルの翻訳・出版をしていたのですが、電子書籍版は残念ながら見つかりませんでした。なお、具体的なオススメ作品は別途まとめているので「多読にオススメの英語ライトノベル12選 & 語彙レベル」を参照ください。

一般小説の場合

小説については、作家別、作品別に一覧をまとめている「英語で読む日本文学」というサイトがあるので、そちらを参照ください。電子書籍に限った一覧ではありませんが、かなり参考になるかと思います。