1000 枚超の CG 数に、日英字幕を同時に表示できる機能で気になっていたビジュアルノベル「マルコと銀河竜」をプレイしました!

マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~

概要

銀河の宝を見つけに行こう

英語タイトルMarco & The Galaxy Dragon
ジャンルカートゥーンアドベンチャー
私のプレイ時間約7時間 (全実績解除)
機種PC (Steam、他)
母を探しに宇宙から地球へ

幼い頃に異星人に攫われ、現在は宇宙のトレジャーハンターとして生活する地球人の少女マルコ。とある遺跡で目当てのトカゲ石を手に入れた彼女の次の目的は幼い頃生き別れた母を探すこと。相棒の銀河竜アルコと共に地球を訪ねるが、トカゲ石を狙う謎の集団に付け狙われることに。果たして彼女は無事母と再開できるのか――。

英語でプレイするには

ゲーム内の設定から UI と字幕の言語を変更できる。音声は日本語のみだが、字幕はメイン言語とサブ言語が設定でき、同時に2言語の字幕を表示することが出来る優れもの。

アニメとビジュアルノベルの融合

アニメのようなテンポの良さ!

本作の最大の特徴は 1000 枚超となる圧倒的な CG 数! 上記公式デモ動画を見れば分かるが、1 行 2 行のセリフでも CG が用意されている場面が多い。さらにテキストには地の文が無くフルボイスの会話のみで構成されているため、さならがアニメを見ているかのような印象を受ける。説明が少ない分テンポが良く、一般的なビジュアルノベルよりも読み進めやすい。BGMや時折挿入されるカートゥーン調のアニメーションも味があって良い。

フルアニメADVとなった Steins;Gate Elite や、VR の東京クロノスをプレイした時と同様に、従来のビジュアルノベルとは異なった独自性を持つ作品だと感じた。

描写・説明不足による物足りなさはある

大量のCGと会話のみのテキストでテンポ良く物語が進み、思いもよらぬ様々な出来事が次々と生じるのは本作の魅力。反面、キャラクターや出来事の背景説明が少なく、掘り下げ不足・ボリューム不足にも感じる。個人的にはこのクオリティで長編は難しいだろうとも思うしストーリー自体の長さには不満はないが、説明不足で消化不良。超展開過ぎてついていけない部分もあったのも残念。この辺りは好みが分かれそうな部分。

超展開だが奇抜ではないストーリー

超展開とも言える出来事は色々あるが、ストーリーの本筋は「母探し」と「トカゲ石に纏わる謎」を主軸としたギャグありの家族愛・友情もの。感動シーンはあるが、見事な伏線回収とか意外な結末というものは無く、個人的には物足りなさを感じた。人それぞれかもしれないが。

言語切り替えが簡単!

キー1つでスムーズに切り替えられる

字幕の言語設定はキー1つで変更することもできる。例えばメイン字幕は [J]/[E] キーで日/英の切り替えが、サブ字幕は Shift + [J]/[E] で日/英の切り替えが可能。一瞬で切り替わるのでかなり便利だった。

なお、字幕の2言語表示では少しフォントサイズが小さくなるが、文字数が多くなるとさらにフォントサイズが小さくなるので読み辛い。結局、自分はサブ字幕は表示せずメイン字幕の日英切り替えだけ利用した。

英語のビジュアルノベルに慣れていないなら

英語のビジュアルノベルとして読みやすい
  • 日本語のフルボイス
  • 日英の同時字幕表示が可能
  • 地の文が無い
  • 絵で状況が分かりやすい

英語でのプレイを考えた場合、本作は長々とした文章での説明が無く会話のみでストーリーが進んでいくため読み疲れにくく良い。プレイ時間も10時間未満なので最後まで進めやすくいという点でもオススメ。ただ、物語の内容は好みが分かれそうなので、セール価格で購入するか最初は体験版を試してみる方が良いかと。