My Weird School シリーズ全21冊読んだ感想! 【英語多読】
変な先生達がわんさかいる小学校に通う、学校が大嫌いな小学 2 年生の男の子 A.J. を中心にした面白可笑しい物語「My Weird School (きょうもトンデモ小学校) シリーズ」。
米国の小学校の様子がちょっとわかるので勉強にもなりますが、それ以上に生徒や先生達が変で楽しい物語。全 21 巻読んでみました!
目 次
My Weird School シリーズ
概要
日本語タイトル | きょうもトンデモ小学校 |
著者 | Dan Gutman (ダン・ガットマン) |
巻数 | 全21巻 |
YL | 2.5~2.8 |
語数 | 各巻 約6,400~約8,000語 (計155,196語) |
変な大人達がわんさかいる楽しい小学校
My Weird School は、学校が嫌いで、算数も読書も作文も美術もダンスも音楽も歴史も嫌いな小学 2 年生の A.J. を主役としたコメディチックな物語。彼は小学 2 年生の腕白な男の子で、口が悪く勉強もしたがらない!
実は最初はワンパクな子供のいたずら物語なのかなと思ったけど、この物語の特徴は、学校も算数も嫌いと公言する担任の先生や、天井から逆さまにぶら下がったり見栄っ張りな行動をする校長先生など、大人達が真面目に変な行動をしている部分にあるとすぐに気づかされて、先生達の変な行動を子供の視点から変だ変だと楽しみながら読めた!
全体的に読んでいて感じた特徴は以下。
- テンポが良くてどんどん読み進められる
- 子供達より、学校の先生達がはっちゃけていて面白い
- 学校が舞台なので、学校関連の描写や単語の勉強になる
- 難単語は少ないが、一部の口語表現や慣用句、米文化に基づく表現は難しい
- お決まりのパターンが多く、読みやすく覚えやすいが飽きを感じる部分はある
まず、A.J. ら男子は口が悪く性格の悪いこともするのだが陰湿さはなく、誰かが危機に陥るとちゃんと助けようと行動してくれるので不快感がなく良かった。また、先生達は皆特定の方向に振り切れていて面白く、生徒たちを上手い感じに誘導してくれるので、安心して読んでいられた。実はそこまで変な先生や大人は多くないのだが、子供にとっては不思議な行動に見えるので変人扱いされている感じが面白い。ただ本当に変な趣味趣向を持っている大人も中にはいた (笑。
難単語はあまり多くなかったけど、veterinarian (獣医) など A.J. ら小学 2 年生が難しいと感じる単語が登場すると、生徒同士で説明しあって理解の助けになるようにしているのはスゴイ良かった。また、大人は少し難しめの慣用句を使う場面もあったが、A.J. が慣用句を言葉そのままに捉えたり、単語を別の意味で捉えたりするので、その解釈違いが地味に面白かった。「Hold your tongue! (黙りなさい)」と言われた A.J. は、そのまま言葉通りに自分の舌を掴みだすみたいな。全体的に読みやすく、米国小学校の文化の勉強にもなる良いシリーズだと思った。
おすすめ巻
個人的に気に入ったのは、7、15、16、20 巻。特に 7 巻 “Mrs. Cooney Is Loony!” は保健室の先生の話で、勘違い系のストーリーが面白かった! まぁ基本的にどの巻も同じぐらいの面白さなので好きな巻を読んで問題ないと思うけど、シリーズ序盤は物語の展開パターンが似たり寄ったりだったので続けて読むと飽きやすいかもとは思った。
主な登場人物
小学校 Ella Mentry School を舞台で 歳の少年 A.J. と友人達 4 人がメインキャラクター。そして毎巻、異なる大人に焦点が当てられている。例えば 1 巻は担任の Miss Daisy、 2 巻は校長の Mr. Klutz と子供達とのやり取りがメイン。また、以下の一覧には未掲載だが、11 巻で転校生がやってきて、その巻以降は準レギュラーぐらいの頻度でその子も登場していた。
A.J. | 学校嫌いな小学2年生の男の子。フルネームは 10 巻で判明 |
Ryan | A.J. の友達の男の子。なんでも食べる |
Michael | A.J. の友達の男の子。靴ひもを結ばない |
Andrea | A.J. の天敵の女の子。学校大好き |
Emily | Andrea の友達の女の子。泣き虫 |
Miss Daisy | 担任の先生 |
Mr. Klutz | 校長先生 |
導入のあらすじと簡単な感想 (1 ~ 10巻)
#1: Miss Daisy Is Crazy!
YL | 2.5 |
総語数 | 6,420 |
邦訳 | ヘンダ先生、算数できないの? |
フットボールとゲームが好きで、学校は大嫌い! 小学 2 年生としての初めての登校日。強烈な自己紹介をした男の子 A.J. は、8 年間の人生で学校になんて行く必要は無いと学んでいた。担任の Miss Daisy は学校が好きなんだろうな、なんせ教師になるぐらいだから。そんなことを A.J. が考えていたら、なんと先生も学校が嫌いだと言い放った――!
担任 Miss Daisy の回。crazy は「正気でない」。学校には地下牢があり獣医の先生はスパイだ! というなんとも小学生な発想をする生徒たちだが、算数はできないし文字も読めないと宣言するような学校先生たちが、上手い具合に生徒を誘導していく様が何とも面白く楽しい物語。米国の学校関係の文化や、dime (10 セント硬貨)、nickel (5 セント硬貨) など子供がよく使う表現が多く、勉強になるのも良い。次巻は先生がどんな面白いことをするのかな? 楽しみだ。ところで A.J. の本名は明かされないのかな?
#2: Mr. Klutz Is Nuts!
YL | 2.6 |
総語数 | 7,201 |
邦訳 | 校長先生はごほうびがすき!? |
早朝、校長 Klutz がスケボーに乗りものすごい速度で道を駆けていった。まるで子供みたいな大人だと A.J. が考えている間に、Mr. Klutz が空を飛んだ! スケボーでクラッシュしたに違いない! しばらく動かない校長先生。生きているのか……? 心配したのも束の間、彼は何事もなく起き上がり歩いて行った。Mr. Klutz は変だ!
校長先生 Mr. Klutz の回。nuts は「気が狂った、バカげた」。前巻のように、ご褒美を餌に生徒たちに色々な勉強や課題を与えて楽しく勉強させていく。うーん面白い校長先生だと思っていたら、あまりにも変な方向に進んでいく校長先生を見て生徒たちが心配し始めるという、斜め上の展開。Andrea に至っては、校長は心に問題を持っていて治療介入が必要だ! なんて言い始める始末。私も最後にはちょっと校長先生のことが心配になってしまった (笑。
#3: Mrs. Roopy Is Loopy!
YL | 2.6 |
総語数 | 6,599 |
邦訳 | マネルー先生まねーるだいすき! |
創作物語とイラストを描くという学校の宿題が出た。A.J. は外宇宙で絶滅するまで戦う巨大人食いモンスターの物語を考えてきたが、それがクラスで争論を引き起こす。そんな時、白いカツラとおかしな軍服を着た不審人物が剣を片手に教室に乱入してきた! あれは校長か? 皆が疑問に思う中、その人物は教室から出て図書館方面へと歩いていったが――。
司書の Mrs. Loopy の出番。loopy は「頭のおかしい」。図書館に巨大な木があり、その上のツリーハウスがから色々な本の中の登場人物が登場してくるあたりは Magic Tree House を思い起こすね。子供達に本に興味を持ってもらおうと試行錯誤しているけど、やりすぎて子供達から多重人格障害を患っているのではと心配される辺りは面白い。しかし、この学校の先生は誰もがネジが外れていると思えるほどやることが半端ないな。次はどの先生が登場するのかな?
#4: Ms. Hannah Is Bananas!
YL | 2.5 |
総語数 | 6,780 |
邦訳 | 未翻訳 |
A.J. が叩いた! A.J. の天敵 Andrea が担任の先生にそう主張し、A.J. と喧嘩をしていた。どちらを校長室に送ろうか考えていた担任だが、次の授業は Ms. Hannah の美術の授業。きっと楽しいだろうと 2 人を美術室へと送り出す。しかし A.J. は思った。スケッチなんて赤ん坊のやることだ。美術なんて嫌いだ!
美術の先生 Ms. Hannah が登場。bananas は「頭のおかしい、気が狂った」。物を捨てるのが嫌いで、ゴミでも何でもアートにしてしまう! 美術の先生なので、今までよりも普通かな~と思っていたけど、人のゴミまで集めているとなるとやっぱり変な先生だ (笑。この巻では A.J. と Andrea の仲が一層悪くて、そこも一つのテーマになっていたかな。良い塩梅で終わった感じ。ちなみに作中で共感したのは、ビジネスマンは意味もなく首に紐を巻いているというセリフ。うーむ、その通りだ。
#5: Miss Small Is Off the Wall!
YL | 2.6 |
総語数 | 7,204 |
邦訳 | 未翻訳 |
学校も読書も作文も算数も嫌いだけど、唯一 学校の Fizz Ed は大好き! Fizz Ed なら一日中やっていられる。自分達の学校では去年は 1 回も Fizz Ed はなかったけれど、友達の Billy が通う学校では、Fizz Ed の授業でドッジボールやバスケットボール、フットボールをやったらしい。そんなことを考えていた A.J. だったが、遂に彼のクラスでも Fizz Ed の時間がやってきた――。
体育の先生 Ms. Small が登場! off the wall は「奇抜な、型破りな」。まず Fizz Ed とはなんだろうか? 体育だから Physical Education から来ているのかな? 今回の Small 先生は、元気いっぱいだけど体育の先生だから今までの先生達と比べるとまともに見える不思議! それでも子供たちに、成長せずに年を取った子供みたいな人って心配されているの面白い。25 歳なのに old people 扱いされているし (笑。今回は A.J. と Andrea の協力する姿なども見られて面白かった。
#6: Mr. Hynde Is Out of His Mind!
YL | 2.8 |
総語数 | 6,975 |
邦訳 | 未翻訳 |
読書も作文も算数も嫌いだけど、何より嫌いなのは音楽! 去年は Loring 先生に古臭い歌を何度も歌わされてもうウンザリ。そう考えていた A.J. だったが、ついに音楽の授業の時間がやってきてしまった――。
今回は音楽の Hynde 先生。out of one’s mind は「気が狂って」。今回の先生は登場シーンからすでにクレイジー。音楽の授業でラップを始めるとかブレイクダンスをするとか、ヤバさが突き抜けているが楽しそうでもある。珍しく授業が気に入る A.J. と嫌がる Andrea が面白かった。他にも劇だったり音楽ショーだったりと見どころが多くて良かったが、最後のオチも面白いが。でも確かに Loring 先生の授業はつまらなそうだ……。この人もある意味クレイジー (笑。
#7: Mrs. Cooney Is Loony!
YL | 2.7 |
総語数 | 7,686 |
邦訳 | 未翻訳 |
2 年生の科目の中で最悪なのは算数。電卓があれば十分なのに。算数の授業中、掛け算の問題が分からず困っていた A.J.。Emily が体調を崩し保健室へと向かったのを見ていた A.J. は、仮病を使って自分も保健室に逃げ込むことにした。しかし彼が保健室に向かったのは、ただ逃げるためだけではない。Mrs. Cooney は世界で一番綺麗な女性だからだ!
保健室の先生 Mrs. Cooney 回。loony は「気が狂った」。Cooney 先生は変というより機転が利くといった感じなのだが、それが子供達には伝わっておらず変人扱い! この巻は勘違い系のストーリーで面白かった! しかし子供達はドラマや映画から仕入れた表現を使うから、難しい慣用句なんかも使うのかな? あと、A.J. と Andrea は一周回って逆に相性が良いのではと思い始めた。この 2 人の関係はこのままなのか、それとも何か進展があるのか。その辺りも気になるな~。
#8: Ms. LaGrange Is Strange!
YL | 2.5 |
総語数 | 7,802 |
邦訳 | 未翻訳 |
学校と野菜、どっちの方が嫌い? ランチタイム中、A.J. が難問に悩んでいる最中、友人のいたずらで Andrea がジュースをこぼし、そのジュースに滑って Emily が転んでしまった! 何事かと走ってきた給食担当の Mrs. McGillicuddy も滑って転んだ! 子供達の行いに起こった彼女はそのまま出て行ってしまったが――。
新しい給食担当の Ms. LaGrange の話。フランス人の Ms. LaGrange は少し独特ではあったけど、まぁ他の先生ほど変というほどではないかな。そして今まで Andrea の誕生日パーティーには行かないと言っていたけど、母親同士の仲が良く、無理やり参加させられたのは可哀そうだった (笑。それに最後の Food Fight はイマイチだったかなー。A.J. のジョークは思わず笑ってしまったものがあって面白かったけど。あと、2 巻で冬休みになっていたので、どんどん時間が過ぎて進級するのかな? と思っていたけど、ずっと 2 年生でやっていく感じなのかな。
#9: Miss Lazar Is Bizarre!
YL | 2.5 |
総語数 | 6,851 |
邦訳 | 未翻訳 |
誰にも教えたことがない A.J. の秘密。それは、トレイに行く必要が無い時でも、授業中にトイレに行っていたことだ。ある日の授業中にも、A.J. はストレッチをしたくなって担任の先生に断りトイレに行かせてもらった。しかし偽装のため A.J. がトイレの水を流したら、水が止まらず溢れ出してきて――。
用務員の Miss Lazar 担当回。bizarre は「奇妙な」。まぁ今回もそこまで奇抜ではない気もするけど、掃除大好きでもっと汚して欲しいとか、ラバーカップ大好きというのは、冷静に考えるとやはり変だな! 物語がパターン化してきたなと感じる部分もあるけど、校長先生の活躍もといラバーカップの活躍は笑ってしまった。そのオチはヒドイ (笑。
#10: Mr. Docker Is Off His Rocker!
YL | 2.6 |
総語数 | 7,725 |
邦訳 | 未翻訳 |
A.J. この名前が何の略なのか親友にも教えていない。もし誰かに知られたら改名して街も去らなくてはならない。それなのに天敵 Andrea が A.J. の略を当てようとしてくる! 2 人が言い争っていた時、担任の先生が雑談をやめさせ、新しい先生が来たと教えてきた。しかしその直後、その先生が逃げ出したという情報が校長先生より伝えられる――。
新たな先生としてやってきた元科学者の Mr. Docker が登場。off one’s rocker は「正気を失って」。科学大好きお爺さんで物知りなんだけど、フィールドワーク中に見つけた虫を食べ始めるのはさすがに……。やっぱりこの学校の先生はネジが外れているぜ! 他に、Andrea にフルネームがバレた A.J. が従順になってしまった件はなかなか面白かった!あと、今回で春休みの話題が出たけど、そろそろ進級するのかな? というか、もうした?
導入のあらすじと簡単な感想 (11 ~ 21巻)
#11: Mrs. Kormel Is Not Normal!
YL | 2.6 |
総語数 | 6,919 |
邦訳 | 未翻訳 |
今日は一週間の中で最悪な月曜日。これから 5 日間も学校に行かなくてはいけない。そう思いながらスクールバスを待っていた A.J. に、母が行ってきますのキスをしてと頼んでくる。他の子供達の前では嫌だったので断るが、母はとにかくしつこく頼んでくる。しかし A.J. はフットボールで鍛えた華麗なステップで見事母をかわしたのだった――!
スクールバスの運転手 Mrs. Kormel の回。独自言語で挨拶をしてくるという一風変わった運転手だが、これはこれで楽しそう。そして今回は、学校ではなく全編スクールバス内での物語! 最初は普通に学校に到着するものと思っていたけど、思いもよらぬ大冒険で面白かった。Mrs. Kormel は大変だったと思うけど、まぁそんな日もあるさ (笑。
#12: Ms. Todd Is Odd!
YL | 2.5 |
総語数 | 7,738 |
邦訳 | 未翻訳 |
学校嫌いな A.J. にも学校で唯一好きな部屋がある。それは落とし物の保管部屋! その部屋にある物は何でも無料で手に入る。ある朝、いつもより早く学校についた A.J. は暇つぶしに保管部屋へ向かい、カッコ良い T シャツを手に入れ早速着替えた!その後教室へ向かうと、Andrea が遅れてやってきて A.J. に向かって発言した。その T シャツは、自分が先週落とした物だと――。
担任の Ms. Daisy の体調不良により、代理教員 Ms. Todd が登場。なんでも知っていてテンションが高い。しかも見た目は Andrea にそっくり! 態度は今までで一番普通の教師! でも A.J. の提案を全部否定する辺りもなんか普通とういか、ヒドイというか。まさに Andrea 2 号! 校長先生は今回も登場。最近は比較的まともだけど、天井から逆さまにぶら下がっている姿を見ると、やっぱり変だなと安心する (笑。
#13: Mrs. Patty Is Batty!
YL | 2.5 |
総語数 | 7,399 |
邦訳 | 未翻訳 |
午後 3 時の下校のベルがなる直前、Mrs. Patty が、明日はハロウィンの仮装を忘れないようにと忠告してくる。そして、ハロウィン前夜である今日の夜は Mischief Night! どんないたずらをしてやろうか考えていた A.J. に一つのアイディアが浮かんだ。Andrea の庭の木にトイレットペーパーを投げ込んでやろう!
学校の事務員 Mrs. Patty の回。batty は「頭がおかしい」。今回はハロウィンが主な題材。Mrs. Patty は学校では (比較的) まともみたいだけど、ハロウィンの事になると熱が入りすぎている。校長もだけど、エンターテイナー過ぎる! これは子供達は大喜びだな。噂の A.J. の友人 Billy も初登場したし面白かった。しかし、ハロウィンなので 2 回目の秋のハズだけど、進級していないのでこの作品は時間が経過しない時空のようだ。ちょっと残念。
#14: Miss Holly Is Too Jolly!
YL | 2.6 |
総語数 | 8,034 |
邦訳 | 未翻訳 |
スペイン語の授業を受けに教室を移動している A.J. だったが、わざわざ 2 つ目の言語を学ぶことに納得がいかない。そこに、果物籠を頭に載せ、ギタ―を弾き、祝日を祝う歌を歌いながら Miss Holly が登場した――。
スペイン語の先生 Miss Holly が登場。jolly は「陽気な」。少し恰好は変だが性格はそこまで変ではないというか、シリーズが進むごとに先生達が普通になっていく (笑。今作では色々と事件などが起こったけど、A.J. はそこまで悪くないような。最後のは子供に操作を任せた大人の責任だろうし。でも一番可哀そうなのは常に Emily だ……! 彼女が報われる巻はこの先くるのか??
#15: Mr. Macky Is Wacky!
YL | 2.7 |
総語数 | 7,319 |
邦訳 | 未翻訳 |
今日はクレイジー・ペット・デーで、ペットを連れて来ないといけない。教室で皆がペットの話題を話していると、担任の Ms. Daisy が特別なニュースを伝えるという。なんと来週は President’s Day だというのだ! President’s Day の何が特別なんだ? クラスの誰もが分からない。物知りの Andrea を除いて――。
リーディングスペシャリストの Mr. Macky が登場。wacky は「おかしな、奇抜な」。今回は歴代の米大統領や偉人が話題になっていたけど、このシリーズを読む少し前に Magic Tree House シリーズを一通り読んでいて、そこで知った人物たちの話題が結構出てきたので楽しく読むことができた! ワシントンとリンカーンの醜い言い争いも面白かった。最後のオチは可哀そうだったけど、A.J. も少し意識が変わってきたのかな? 残り 5 冊だけど、今後も変わっていく姿が見られたらうれしいなぁ。
#16: Ms. Coco Is Loco!
YL | 2.8 |
総語数 | 7,792 |
邦訳 | 未翻訳 |
A.J. が思う学校のクールな部分は購買だ。問題は週末にお小遣いを使い果たしたので何も買えないこと。彼の近くにいた Andrea は購買で辞書を買って自慢している。そうこうしているうちに授業のベルが鳴った。しかし、生徒たちが席についた所で、突然スピーカーから A.J. と Andrea を Ms. Coco の部屋へ呼び出すアナウンスが流れた――。
特別な才能を持った生徒向けの特別コース (ギフテッド教育) の先生 Ms. Coco が登場。loco は「正気でない」。A.J. が選ばれていた特別コースの話題はいつ出るのかなと楽しみにしていたけど、遂に来た! 今回はポエム月間でポエムを大量に作るけど、あれだけ色々なポエムを即座に作れる A.J. の発想力がスゴイし確かに才能はあると思うわ……。最後には懐かしいあの人物の斎藤もあり、面白かった!
#17: Miss Suki Is Kooky!
YL | 2.6 |
総語数 | 7,817 |
邦訳 | 未翻訳 |
プロの写真家が各生徒の写真を撮る日が 3 週間後に迫ってきたある日。授業で図書館へ行った A.J. 達は、児童書の主人公の隼 Rappy に扮した司書の Mrs. Roopy に、その児童書の朗読をしてもらった。その次は美術室で Rappy の絵を書き、音楽室で Rappy の歌を歌った。さらにはコンピューター室で、Rappy の本のホームページを調べまでした。何が起こっているんだ? 疑問に思っていたところに、校長からアナウンスがあった。なんと 3 週間後、有名な児童文学作家が学校を訪問するらしい――!
児童文学作家の Miss Suki Kabuki が登場。kooky は「変な」。Miss Suki は日本人だがアメリカの有名な文学賞を受賞してアメリカの学校を巡っており、A.J. の 学校にもやってきている。それで色々と話をするが、彼女の持って来たある物が騒動を引き起こして……という展開。待望 (?) の日本人が登場。でも名前が歌舞伎好きって (笑。まぁ内容は特に日本は関係ないけど、相変わらず騒動が絶えない学校で生徒は楽しそう。
#18: Mrs. Yonkers Is Bonkers!
YL | 2.6 |
総語数 | 7,813 |
邦訳 | 未翻訳 |
学校で勉強するよりコンピューターを頭に組み込めば良いのに! でも今はそんな技術が発明されていないので、学校に行かなければならない……。授業中、校長先生がやってきて、学校を 21 世紀仕様にすると言い出した。つまり、機器、警備員、コンピューター教室、そしてその先生を新しく用意するという。そして今まさに、その先生が外にいるらしい――。
コンピューター教室の先生 Mrs. Yonkers が登場。bonkers は「気が狂った」。久々にクレイジーな先生が登場したぜ! 頭にチーズの被り物をするとか、トレーラーの中がコンピューター教室だとか。でもそれ以上に天才すぎる! ヘルシーフードを別の食べ物に変換できるとか技術力高すぎでしょう……。でも全体的にシリーズ序盤のノリを感じたかな。ちょっとマンネリ気味。
#19: Dr. Carbles Is Losing His Marbles!
YL | 2.6 |
総語数 | 7,589 |
邦訳 | 未翻訳 |
11 月の今日、普段の下校時間である 3 時になっても帰宅することが許されず、多目的室に集めさせられた。すると突然、アメリカ先住民の衣装をまとった 2 人が廊下を走ってきた! もちろん仮装好きの Mrs. Roony と Mr. Klutz だ。2 人はサンクスギビングが近づいてきたので、友人を紹介するという。その人とは――。
教育委員会の会長 Dr. Carbles の回。lose one’s marbles は「気が狂う」。今まで学校に来るたびに散々な目にあってきた Dr. Carbles にも遂にメイン回がやってきた! 学校のあまりの酷さに遂に Mr. Klutz をクビにした Dr. Carbles! 新たな校長が来たものの、圧政を引いて生徒や先生も大変に……。というなかなか大変な展開に。クビにされた Mr. Klutz も、これ以上クレイジーな先生達に対処する必要がないとか言って喜んでいるし (笑。まぁ実際、結構滅茶苦茶な学校だからな。さぁ、残り 2 冊。なにかしら締めくくりに相応しい展開がくるのかな?
#20: Mr. Louie Is Screwy!
YL | 2.7 |
総語数 | 7,934 |
邦訳 | 未翻訳 |
朝、いかに学校が嫌いかを話しながら登校していた A.J. 達は交通指導員の Mr. Louie と遭遇した。彼はいつもサンダルと絞り染め T シャツを来て、 STOP と書かれたギターを持っている。そんな彼が、Hate という言葉は気分が盛り下がるから、代わりに Love を使えと忠告してきた。もちろん断った A.J. だったが、Mr. Louie はなんとも卑怯な提案をしてきて――。
元判事の交通指導員 Mr. Louie が登場。screwy は「奇抜な」。前の巻で登場した時は抗議活動を推奨していたのでヤベー奴だと思っていたけど、平和と愛の男だった。いわゆるヒッピーってやつかな? でも物語は彼よりも、担任の先生や A.J. の恋愛事情の方が中心だったね。マジかぁ。特に A.J. は、次の巻ではさらに動きがあるのかないのか気になる……!
#21: Ms. Krup Cracks Me Up!
YL | 2.6 |
総語数 | 7,599 |
邦訳 | 未翻訳 |
月曜日。担任の先生から、来週は社会科見学があると連絡があった。以前は野原に出かけたので最悪だったが、今回は自然史博物館に行くらしい。自然も歴史も、なにより博物館も退屈だ。これだから学校は嫌いなんだ――!
自然博物館のツアーガイド Ms. Krup が登場。crack one up は「大笑いさせる」。夜間の博物館でお泊りツアーというなかなか面白い企画で、恐竜や動物達のついて色々と学習できた。でも Emily は最後まで不幸なキャラクターだったな……。頑張って生きてくれ! そしてこれでこのシリーズは終わりだけど、内容はいつも通りで特に最終巻ぽくはなかったかな。まぁ続編 My Weird School Daze では A.J. 達が 3 年生になるらしいので、普通に物語が続くということかな。でもとりあえずこのシリーズは満足した! ユニークな物語だった。
続編シリーズ等
My Weird School には 21 冊セットやオーディオブック (英語の朗読音声) もあるし、続編シリーズが多くでているので総冊数はかなり多い! Daze シリーズでは学年が 1 つ上がって 3 年生になっているし、I Can Read という絵本として出ているシリーズもあるので、My Weird School にハマるとかなり長く楽しめる!
My Weird School シリーズ 語数・YL 一覧
No. | YL | 語数 | タイトル | 出版年 |
---|---|---|---|---|
第 1 ~ 10 巻 (71,243語) | ||||
1 | 2.5 | 6,420 | Miss Daisy Is Crazy! | 2004 |
2 | 2.6 | 7,201 | Mr. Klutz Is Nuts! | 2004 |
3 | 2.6 | 6,599 | Mrs. Roopy Is Loopy! | 2005 |
4 | 2.5 | 6,780 | Ms. Hannah Is Bananas! | 2005 |
5 | 2.6 | 7,204 | Miss Small Is Off the Wall! | 2005 |
6 | 2.8 | 6,975 | Mr. Hynde Is Out of His Mind! | 2005 |
7 | 2.7 | 7,686 | Mrs. Cooney Is Loony! | 2005 |
8 | 2.5 | 7,802 | Ms. LaGrange Is Strange! | 2005 |
9 | 2.5 | 6,851 | Miss Lazar Is Bizarre! | 2005 |
10 | 2.6 | 7,725 | Mr. Docker Is Off His Rocker! | 2006 |
第 11 ~ 21 巻 (83,953語) | ||||
11 | 2.6 | 6,919 | Mrs. Kormel Is Not Normal! | 2006 |
12 | 2.5 | 7,738 | Ms. Todd Is Odd! | 2006 |
13 | 2.5 | 7,399 | Mrs. Patty Is Batty! | 2006 |
14 | 2.6 | 8,034 | Miss Holly Is Too Jolly! | 2006 |
15 | 2.7 | 7,319 | Mr. Macky Is Wacky! | 2007 |
16 | 2.8 | 7,792 | Ms. Coco Is Loco! | 2007 |
17 | 2.6 | 7,817 | Miss Suki Is Kooky! | 2007 |
18 | 2.6 | 7,813 | Mrs. Yonkers Is Bonkers! | 2007 |
19 | 2.6 | 7,589 | Dr. Carbles Is Losing His Marbles! | 2007 |
20 | 2.7 | 7,934 | Mr. Louie Is Screwy! | 2007 |
21 | 2.6 | 7,599 | Ms. Krup Cracks Me Up! | 2008 |
※ | YL は自己評価 |
※ | 語数は AR BookFinder より (計155,196語) |
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管理人 矢月
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