銀河暦 160000 年。正常な遺伝子を持つ人間を見つけるために、遥か彼方の銀河に浮かぶ宇宙船から天体望遠鏡で地球探索をするというアドベンチャーゲーム「OPUS 地球計画」。

元々は 2021 年に発売された「OPUS 星歌の響き」に興味を持ったのですが、せっかくなのでシリーズの 1 作目からプレイしようと思って「OPUS 地球計画」を英語で遊んでみました!

英語版 OPUS 地球計画

概要

「希望」を求めて宇宙を旅する

英語タイトルOPUS: The Day We Found Earth
ジャンルアドベンチャー
私のプレイ時間約4時間 (本編: 約2時間。サイドクエスト + サイドストーリー: 約2時間)
機種PC (Steam)SwitchiOSAndroid
「ねぇリサ、地球って本当に存在するの?」

人類が宇宙に進出してから数十万年。遥か銀河の彼方で生きていた人間達は、行き過ぎた遺伝子操作により問題が生じ、種の存続の危機に瀕していた。正常な遺伝子を持つ人間が必要になり、研究者 Lisa と Makoto は探索船 OPUS に乗り込み、もはや神話とも言える故郷「地球」を探す旅に出た。その道中、Lisa は探査の助けとして自律型ロボット Emeth を作成するが、事態は思わぬ方向へ進む――。

本作はロボットと研究者の約束と夢を描いた物語。地球探査にまつわるストーリーが本編だが、それとは別に宇宙に点在する銀河やスーパーノヴァの発見がサイドクエストとして存在する。また、本編クリア後にはサイドストーリーも追加される。なお、Android と iOS 版ではサイドストーリーは本編とは別に購入する必要がある。

OPUS シリーズ

OPUS は台湾の開発グループによるアドベンチャーゲームのシリーズ。当初スマホアプリとして販売され、後に Steam や Switch にも移植された。2021 年 11 月時点では 3 作品販売されているが、それぞれの物語は独立しているので好きな作品から遊んで問題ない。なお、Switch では OPUS 地球計画と OPUS 魂の架け橋をセットにしたコレクション版がパッケージ販売されている。

2015年OPUS 地球計画
2017年OPUS 魂の架け橋
2021年OPUS 星歌の響き
英語でプレイするには

本作はプレイを開始すると字幕言語選択メニューが表示され、日本語や英語を選択できる。音声は無し。

ゲームの特徴

ポイント & クリック型アドベンチャー

基本操作はポイント&クリック型

本作は宇宙船 OPUS 内の会話パートと、天体望遠鏡を使った地球探索パートに分かれている。

宇宙船内では基本的に会話が自動進行するが、時折コンピューターや書類など、船内のアイテムをクリック (またはタップ) することで会話が進む。特に隠しアイテム等は無いので簡単。

Project Earth: 地球を発見せよ

惑星発見でストーリーは進行

本作の最終目的は地球を見つけることで、具体的には広大な宇宙を天体望遠鏡で覗き、無数に存在する星の中から地球を特定する必要がある。ゲームを開始すれば分かるが、地球候補となる星は宇宙には軽く 4 桁はあり、無暗に探しても見つけるのは困難……。とはいえ、実際には探査目的となる惑星と座標を特定する情報が順々に提示されるので、情報にしたがって 1 つずつ惑星を特定していけばストーリーは進行していく。

地味な操作なのだが、宝の地図を探しているような感覚があり意外と面白い。

英語の題材として

専門用語は少なく英文は簡単

宇宙探索という言葉から専門用語が多いのだろうかと思っていたが、難単語は exoplanet (太陽系外惑星) など一部だけで、殆どの単語や表現は簡単な部類。セリフ量もさほど多くなくプレイ時間も少ないので、英語のゲームにまだ慣れていない人にもオススメできる。Android、iOS 版は序盤が無料体験で遊べるので、試してみても良いと思う。

全体的な感想

シンプルでも斬新

グラフィックはシンプルだったが、少ない情報でも先が気になるストーリー展開と、天体望遠鏡で惑星探索という斬新なシステムはなかなか面白かった。Lisa のために懸命に活動するロボット Emeth の言動が可愛らしい反面、宇宙の無機質さや神秘的な BGM では哀愁を感じさせられ、独特の味がある良いゲーム。惑星探索は少し作業感が強かったのと、元がスマホアプリなので一部グラフィックの解像度が低かったのは少し残念だった (私は Steam 版をプレイ)。

あと、設定で少し気になったのは、数十万年後としては技術力が低いのではないかなと……。まぁあまり気にするような物でもないし、ゲームとしては満足できたので別に良いのだが。英文もシンプルだったので、英語ゲームの入門としても良いと思う。その他のオススメのノベル・アドベンチャーはこちら「英語ノベルゲームリスト」。