英語でイースシリーズ全部プレイする! ということで、イース I&II、オリジン、III リメイク、IV リメイクまでクリアしました。次はイース V ですが、V はリメイク版も英語版も無いので飛ばして、今回はイース VI をプレイしました!

イース VI はアドル 23 歳の時の冒険日誌「翼の民を求めて」を元にした内容で、時系列的にはイース IX (21 歳) とイース Seven (23歳) の間の冒険です。

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英語版 イース VI: ナピシュテムの匣

概要

伝わる優しさ、広がる冒険心。

英語タイトルYs VI: The Ark of Napishtim
ジャンルアクションRPG
私のプレイ時間約11時間
機種PC (Steam)、PSP
世界の果てカナン諸島で起こる新たな冒険

親友ドギと 2 人で冒険している最中、アドルはとある酒場で「世界の果て」を見に行かないかと声をかけられた。声を掛けた人物はかつてサンドリアで知り合った盗賊一家の娘テラとその父親ラドッグ。話に乗ったアドルとドギは海賊船で西の海へと旅立つ。しかし道中、ロムン艦隊に遭遇し、船は大渦へと追い込まれ、アドルは渦の中に落下してしまった――。

イース6 オンライン

イースシリーズはリメイクが多い作品だが、イース VI は珍しくオンライン RPG として 2021 年にリメイクされている。英語版はまだないようなので、とりあえずプレイはスルーしておく。

英語でプレイするには

Steam 版か、PSP の北米版を購入すれば英語でプレイ可能。音声は無し。

ゲームの特徴

イースシリーズ 初の 3D アクション

今となっては少しシステムが古い

1995 年に発売された SFC 版イース V から 8 年、2003 年にイース VI が発売。全てのマップが 3D 化し、クオータービューとなった。武器はエメラス剣と呼ばれる 3 種類の魔法の剣で、エメルと呼ばれる特別な鉱石で強化することにより魔法が使えるようになるなど、色々な要素がイース V から進化を遂げている。また、シリーズの物語に深くかかわる有翼人の設定も再構築され、イース VI の設定を基準にして以降の作品が制作されている。

とはいえ、それは当時の話。イースシリーズはイース I ~ IV までリメイクされており、イース III はイース VI の、イース IV はイース Seven のシステムを改良した物となっている。そのため、現状ではイース VI は I&II の次にシステムが古く、他のイースシリーズと比較すると物足りなさはある。

英語の題材として

シリーズの世界観を理解していないと内容理解は少し難しい

イース VI はボリュームがそこまで多くないし特別読みづらい表現も少ないので、難易度は高くない。他シリーズ同様、慣用句や句動詞は多いかな、というぐらい。ただ、過去作の登場人物や話題が出てくるので、英語そのものよりもシリーズの世界観を理解していないと会話内容の理解が少し難しい箇所はあったかな。

遭遇した表現を一部紹介

up and about

(ベッドから出て動き回っている)

傷つき倒れていた Adol が回復したのを見て、Olha が発言した場面。この表現と、”Where are my manners? (これは失礼)” は他の Ys シリーズでも開幕でよく言われている。もはや様式美でもある言い回し (笑。

“be up” だけなら「横になっていない状態」を指しているだけだが、”about” が付くことで「動き回っている状態」を指すようになる。

a goody two-shoes

(過度に良い行いをする人)

Adol が自己紹介をしたら、伝説の冒険者 Adol の噂は聞いているが、その噂のほとんどがお人好しでお節介という内容だと、謎の黒髪の男性が返事をした場面。

語源として、Goody Two-Shoes という古い児童書の主人公のあだ名が影響を与えた説がある。

kick the bucket

(死ぬ、くたばる)

船から落ちて大渦に飲まれたぐらいで死ぬタマではないよなと、Dogi が Adol に発言している場面。

文字通りにはバケツを蹴る。正確な由来は不明らしいが、バケツに乗って首つりする際、最後にバケツを蹴とばすからという説がある。

work one’s butt off

(がむしゃらに働く)

Adol がのんきに冒険している間、自分達は追ってから逃れるために大変だったのだと、Terra が Adol に怒っている場面。

尻が無くなるまでがむしゃらに行動する、ということ。

knock someone down a peg or two

(鼻っ柱をへし折る)

横柄な軍団が我が物顔で街にやって来たので、鼻をへし折ってやると商人 Baslam が発言している場面。

昔、訪問者への敬意の程度を表すのに木くぎ (peg) で軍艦の旗の高さを調節したことが由来。

全体的な感想 (若干のネタバレあり)

ストーリーもアクションもシンプル

難易度ノーマルで始め、約 11 時間でクリア。道中、次のイベント先の発見に時間が掛かった部分もあるので、10 時間ぐらいでクリアできたかもしれない。最終レベルは 49、炎の剣 Lv. 11 (Max)、その他剣 Lv. 10 だったかな。主な感想は以下の通り。

  • 開幕から浜辺で意識を失っているアドルはもはや様式美。和む
  • 過去作の登場人物の再登場は素直にうれしい
  • V のヒロインと VI のヒロインの邂逅 (修羅場?) はちょっと面白い
  • ストーリーやアクションはシンプル。ちょっと物足りない
  • 難易度は比較的簡単

ゲーム開幕で目に入ってきたのは、浜辺で倒れていたアドル君。服を着たまま大渦に落ちて生還するとは素晴らしく運が良い。でも難破・遭難・記憶喪失などが当たり前な辺り、運が悪いのか? 常人でないことは確かだ (笑。今後イース Seven 以降もやっていくつもりだけど、やはり倒れているシーンから始まるのだろうか。楽しみだな~。

他にも、ドギだけでなく過去作での登場人物が再登場したり、イース I&II やイース VI の話題が出たりとシリーズを順番にプレイして来たからこそ楽しめる要素が多くてうれしかった。イース I から順番にプレイしてきた甲斐があったってもんよ! 逆に言えば、イース VI が初プレイだとちょっと分からない内容が多いのではないかなとは思った。オンライン版の方はその辺りどうなっているのかな? まぁ補足情報とか多めにして配慮はされているのだろうけど。

まぁともかく、某老人が登場したのが一番驚いたというか、うれしかったな。彼がアドル、ドギと再会した場面はちょっと感動したし。反面、テラはイース V の登場人物 (ヒロインの一人?) らしいけど、V は未プレイだからわからなかったのは惜しいんだよね。イース V もリメイクされてほしいよ~。

ボリュームは思っていたより少なかったかな。20 時間ぐらいかかるかと思ったけど、11 時間でクリアしてしまうとは。全体的なストーリーは悪くなかったと思うけど、一つ一つのイベントが大味でアッサリだったかなぁ。各イベントをもっと肉付けしたり、後半に向けて前半から伏線も用意することができていれば良かったのだが。でも 2003 年のゲームだし、こんな物なのかな? アクションも、当時としては結構良い物だったと思うけど、すでにイース III リメイクやイース VI リメイクをプレイしてしまった身なので物足りなさが……。でもこれは仕様がない。反面、ダッシュジャンプは最初から普通にできたという恩恵はあったが。

難易度は優しめに感じた。基本的にレベルをあげて武具を揃えていたので苦戦はしなかったな。それでもゲームオーバーは 10 回ぐらいしたけど (笑。蜂のボスに少してこずったぐらいかな。戦闘中にアイテムで HP 回復もできたし、シリーズの中では簡単だったと思う。

よし、これでイース I ~ VI までクリアしたぞ! 次はイース Seven だ!

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