【英語でゲーム】 往年のJRPG感: いけにえと雪のセツナ感想
DQ や FF のような往年の JRPG を彷彿とさせる「いけにえと雪のセツナ」。
「いけにえの旅」という暗いストーリーですが、その雰囲気に見合うピアノの BGM やキャラクターデザインが非常に気に入ったのでプレイしました!
英語版 いけにえと雪のセツナ
概要
とりもどそう。ボクたちの RPG
英語タイトル | I am Setsuna |
ジャンル | RPG |
私のプレイ時間 | 約25時間 |
機種 | PC (Steam)、PS4、Switch |
島の平和のために捧げられる「いけにえ」
古来より伝わる「いけにえ」の儀式。十年に一度、この儀式を行うことにより島の平和は守られてきた。しかし今、次の儀式を待たずして魔物が活性化し、被害が急増し始める。この事態に対処するため、島の住人は例外的に 18 歳の女性を新たな生贄として捧げることにした。選ばれた生贄の名前はセツナ。彼女は生贄としての責務を果たすため、護衛団と共に最果ての地へと旅立つ――。
英語でプレイするには
音声は日本語の掛け声のみだが、Steam 版と Switch 版の字幕は多言語対応している。PS4 版は多言語対応していないが、北米版ソフトを購入すれば英語字幕でプレイできる。
ゲームの特徴
古き良き JRPG
雪国を舞台とした JRPG
本作の主な特徴は以下の通り。
- 往年の JRPG を踏襲した雰囲気
- ATB 式のコマンド戦闘システム
- BGM は全てピアノ曲
本作はドラゴンクエストやファイナルファンタジーなど、往年の JRPG を彷彿とさせるようなシステムを多数採用し、どこか懐かしさを覚えさせる RPG となっている。また、ストーリーは「いけにえ」となる女性を最果ての地まで護衛するという暗い内容だが、ピアノの BGM と非常にマッチしており儚い雰囲気を醸し出している。
独自性もある
敵の倒し方でドロップアイテムが変わる
魔法・スキルは法石 (Spritnite) というアイテムを各キャラクターに装備することで使えるようになるのだが、この法石と魔物のドロップアイテムの仕組みは以下のようになっている。
- 魔法・スキルは法石を装備することで使えるようになる
- 街にいる商人に魔物のドロップアイテムを売ると、アイテムに応じた宝石が手に入る
- 魔物の倒し方で入手できるドロップアイテムが決まっている
つまり、使いたい魔法・スキルがあれば、それに対応した魔物を特定の方法で倒してアイテムを集める必要があるのだが、この仕組みが様々な魔法やキャラクターを使って戦闘をするモチベーションに繋がっている。例えば、上記画像にあるように King Pengy という魔物を Light (天) 属性の魔法で倒すと Royal Feather というアイテムが手に入るので、このアイテムが欲しい場合は Light 属性の魔法を持つキャラクターを戦闘に出す必要がある。面倒に思わず、色々試してみると結構楽しめるシステム。
英語の題材として
難単語や難表現は少なく読みやすい
物語の終盤は少し複雑な内容になったが、基本的に会話量は多くなくストーリーもシンプルなゲーム。ファンタジー RPG 特有の語彙は多いが、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーほどアイテム・魔法が多くないので、英語 RPG としては簡単め。英語のゲームに慣れるには良い難易度と言えそう。
人名・街名などは日英で名称が異なる
本作は人名や街の名称などが日英で異なっている。英語でプレイするだけなら特に問題ないのだが、日本語の攻略サイトを参考にしながらプレイすると少し苦労するので、そこは注意。まぁドラクエとかもそうなのだが……。
日本語 | 英語 | |
---|---|---|
エンド | Endir | 主人公。任務中にセツナと出会い、護衛として旅に同行する |
セツナ | Setsuna | 平穏を取り戻すための生贄として、最果ての地へ向かう |
クオン | Aeterna | セツナの姉のように慕う女性。護衛として旅に行動する |
ヨミ | Nidr | かつて「生贄の旅」の護衛だった戦士 |
キール | Kir | セツナ一行が旅の途中で出会った謎の少年 |
ジュリオン | Julienne | 旧王家の血筋を持つ戦士 |
遭遇した表現を一部紹介
pull oneself together
(しっかりする、落ち着く、冷静になる)
目を覚ました主人公がうろたえているので、落ち着けと丸顔の男が発言した場面。
散らばった自分自身 (の精神) を引っ張り集める、というイメージで、精神的に立ち直る場合に使う表現。
stick-in-the-mud
(保守的な、古風で頭の固い)
自分を子供扱いした Nidr を、頭の固いおじさんだと Kir が評した場面。
直訳は「ぬかるみにはまる」。旧体制に浸かって古いままだ、ということ。
a close shave
(危機一髪、ぎりぎりで間に合うこと)
魔物に囲まれた子供に駆け付け、危機一髪だったなと Nidr が発言した場面。
“a close shave” は「深剃り」という意味だが、「危うく剃り過ぎてケガをするところだった」というニュアンスから、「危機一髪だった」という意味にもなる。
全体的な感想 (若干のネタバレあり)
全体的に物足りなさがあるが
シンプル故に英語 RPG 入門には良いかも
ストーリーや一部システムは物足りなさを感じたが、全体的にはそれなりに楽しめた。個人的に気に入った点、残念だった点は以下の通り。
- キャラクターデザインや BGM の儚い雰囲気は素晴らしい
- ATB や SP ゲージを採用した戦闘システムは戦略性があり面白い
- ドロップアイテムの仕組みもやりごたえがあり良い
- 終盤の展開や物語の結末は意外性があり良い
- ストーリーや各種イベントがアッサリしているが、それゆえに英語の難易度は高くない
- ストーリーや各種イベントがあっさりしすぎている
- いけにえの旅なので仕方がないが、全体的に雰囲気が暗い
- 戦闘モーションが遅く、テンポは若干悪い
- 地図や転移魔法がないので移動が面倒
ストーリーや各種イベントがあっさりしすぎで物足りなさはあったし移動・戦闘のテンポが良くはなかったが、戦闘やアイテムドロップのシステムはやりごたえはあったし、なんだかんだ楽しめはした。20 ~ 30 時間程度のシンプルな RPG なので、英語で RPG をやってみたいという人はプレイしてみても良いと思う。
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