【英語でゲーム】 イース IV: セルセタの樹海 感想 | えいらく

【英語でゲーム】 イース IV: セルセタの樹海 感想

「イース セルセタの樹海」はイース IV のリメイクです。時系列的にはイース I&II の後で、アドルが冒険者を名乗る切っ掛けにもなった冒険を描いています。

英語でイースシリーズ全部プレイする! ということでイース IV (のリメイク) に手を出しました! イース Seven のシステムを継承しており、グラフィックやアクションはかなり進化していました!

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英語版 イース セルセタの樹海

概要

冒険心を呼び覚ませ。

英語タイトルYs: Memories of Celceta
ジャンルアクションRPG
私のプレイ時間約37時間
機種PC (Steam)PS4、PS Vita
記憶を失ったアドル

エステリア大陸での冒険を終え、ロムン辺境に位置する街キャスナンに相棒のドギと共に訪れた赤毛の青年アドル・クリスティン。彼は街に隣接する樹海に興味を持ち、一人で探索に赴く。そしてその数週間後、鉱員が行き交う街の中をふらつきながら「ここは一体どこだ? 僕は……誰だ?」とつぶやく人間が現れた――。

乱立するイース IV

もともとイース Ⅳ はファルコムの原案シナリオをコンシューマー 3 機種にそれぞれ別メーカーで競合して作らせる形式で、最終的に 1993 年に 2 種類のイース IV が世に出ることになった。その後、2005 年にはタイトーから PS2 向けに SFC 版のリメイクが、 2012 年にはファルコム自身から「イース セルセタの樹海」が販売されている。各作品でストーリーや設定の細部が異なっているが、イースシリーズの正史はセルセタの樹海となっている。

原案開発タイトル
ファルコムハドソンイースIV The Dawn of Ys (PC エンジン)
セガ開発中止 (メガドライブ)
トンキンハウスイースIV MASK OF THE SUN (スーパーファミコン)
タイトーイースIV MASK OF THE SUN -a new theory- (PS2)
ファルコムイース セルセタの樹海
英語でプレイするには

Steam 版はゲーム起動時に言語設定ができ、日本語・英語でプレイ可能。PS Vita/PS4 版は北米版ソフトを購入すれば英語字幕でプレイ可能。音声もあるが、一部イベントシーンのみ。

ゲームの特徴

失われた記憶の手がかりを探しながら樹海をマッピング

地図埋めが超楽しい

数週間前に樹海へ旅立った後、記憶を失って街に帰ってきたアドル。彼はなぜ記憶を失ったのか、樹海には何があったのか。街の総督から腕を買われて樹海の地図作成を依頼されたこともあり、記憶の手がかりを求めて再び樹海探索へと乗り出す、というのが本作の流れ。

マップ探索していれば地図は自動で埋まるが、広大な樹海を探索し、様々な魔物と戦ったり道中で素材を集めるのは、まさに冒険という実感を与えてくれる。非常に楽しい。

Ys Seven のシステムを踏襲し、大幅進化

アドル以外も操作可能

イース セルセタの樹海はイース IV リメイクだが、評価の高い Ys Seven のシステムを踏襲している。イース VI のシステムを使っていたイース・オリジンやイース フェルガナの誓い (III リメイク) と比べると格段に進化しており、爽快感のある戦闘がとても楽しい。

また、イース I ~ III までは操作できるのはアドルのみだったが、本作ではいつでも仲間を操作することができる。

英語の題材として

句動詞・慣用句は多い

英単語の難しさはイース I ~ III までとそこまで変わらないが、ストーリーが従来よりも長くなっており、街の住人との会話も可能なので英文量はかなり増えている。また、会話中には句動詞・慣用句が頻繁に使われているので、相対的にはイース I ~ III よりも英文の難易度は上がっている。

遭遇した表現を一部紹介

see to it that

(~するよう取り計らう)

魔物が出た炭鉱に取り残された炭鉱夫がいると報告を受けた総督 Griselda が、残りの者も救出すると発言している場面。

“see to (の用意をする)” に仮目的語の “it” を置き、その後に that 節を配置した形。

get the hang of something

(こつをつかむ)

記憶をなくした Adol に戦闘方法をレクチャーし、コツを思い出してきたかと、情報屋 Duren が尋ねている場面。

ここの “hang” は「コツ」という意味。(仕事などの) コツを自分のものにする、ということ

lose one’s bearings

(方向を見失う)

樹海に足を踏み入れた者はたちまち迷うという噂があると、総督 Griselda が発言している場面。

位置感覚を得た場合は “get one’s bearings” となる。

be on one’s last legs

(崩壊寸前、疲れ切っている)

Adol のせいで村が危機に陥ったと村人が責めている場面。

最後の足で立っている状態で終わりが近いという事。物だけでなく人にも使える表現。

not for nothing

(だてに~しない)

Adol 達が魔物の住まう樹海を単独で超えてきた商人 Gazock に驚いたら、だてに Gazock the Strong と呼ばれているわけではないと Gazock が返答した場面。

何の理由も無く~しているわけではない、ということ。

First things first,

(重要なことをまず最初に)

確認事項は色々あるが、まずは扉を開けることが先決だと、仲間の Karna が発言している場面。

いくつか用事がある中で、まず重要事項から始めたいときによく使う表現。

全体的な感想 (若干のネタバレあり)

イース I ~ IV の中では抜群の面白さ

難易度ノーマルで始め、約 37 時間でクリア。序盤から全キャラ均等に育成、スキルレベル上げ、クエスト、素材集め、マップ埋めなどやり込み要素もやっていたので計 10 ~ 15 時間ぐらいその辺で費やしたかな。メインストーリーを進めるだけなら 20 ~ 25 時間ぐらいで終わったと思う。主な感想は以下の通り。

  • 戦闘が楽しい! 地図埋めが楽しい!
  • アドル以外が操作できて新鮮
  • グラフィック、戦闘システムは超進化。でもモーションの一部は微妙
  • フィールドの僅かな段差が越えられないのは不自然だし不便
  • 戦闘中に回復アイテムが使えるので難易度は低下
  • 過去作 (イース I ~ III) との繋がりを感じる話題は楽しい
  • イベントシーンのボイスパートが少なすぎる

やはり一番感動したのは、等身が上がったグラフィックとメチャクチャ爽快なアクション。仲間ごとに性能も異なり、全キャラのレベル上げ・スキルレベルも序盤から楽しくプレイすることができたし、地図作成という目的があるのでフィールドを探索するのも楽しかった。まぁ歩行モーションとか一部微妙な部分もあったけど、肝心の戦闘アクションの出来はよく、移動速度もかなり速いので快適だった。

難易度は低く感じたかな。イース I ~ III までは毎回 2 桁単位でゲームオーバーになっていたが、今作は 1 回もゲームオーバーになることは無かったし。やはり回復アイテムがいつでも使用可能なのはツヨイ……。また、自分はもともと探索できる場所は全て探索してからイベントを進めるというプレイスタイルなのだが、今作は探索できる場所が広く、所々レベルが高い魔物もいたので、十分にレベルが上がっていたことも要因だと思う。しかしアドルがレベル 6 しかない時に、レベル 18 の魔物に出くわしたときは震えたね……。メチャクチャ粘って戦って、無事撃破できた時は興奮したよ。レベルも一気に上がって、その後の探索が楽になって助かった。

ストーリー自体は (いつもの通り) 王道で驚きの展開は無かったが、味方キャラクターに不快な性格の人物がいなかったし普通に楽しめた。イース I ~ III と比較したらボリュームも十分あったし。その他にも、イース I&II の舞台であるエステリアの話題がでたり、アドルはなぜ故郷を離れ旅に出たのかなどの過去話が語られたのも興味深く、イースシリーズを通してプレイしているからこその面白さがあって大変満足。

さて次はイース V なのだが、今のところ英語版が無いし、そもそも SFC 版とPS2 版しか無いみたいなのでプレイは保留。というわけで、次はイース VI をやっていくぞ。

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