【英語でゲーム】日本観光ADV: Go! Go! Nippon! の感想 | えいらく

【英語でゲーム】日本観光ADV: Go! Go! Nippon! の感想

海外向けに発売された、日本観光と恋愛アドベンチャーが組み合わさった「Go! Go! Nippon! ~My First Trip to Japan~」。

海外から来日した青年を主人公とし、雷門、浅草寺などの観光地から Suica や手水などの細かい知識まで英語で説明してくれるユニークさ溢れるゲームです。今回はこちらのゲームをプレイしてみました!

Go! Go! Nippon! ~My First Trip to Japan~

概要

日本を旅しながら女の子と親交を深める

英語タイトルGo! Go! Nippon! ~My First Trip to Japan~
ジャンルアドベンチャー
私のプレイ時間約5.5時間 (1周目クリア: 約3.5時間。差分回収: 約2時間)
機種PC (Steam)
憧れの日本に到着!

外国に住む日本好きの青年は念願の来日を果たし、インターネットで知り合った男性兄弟、Makoto と Akira の家に 1 週間ホームステイすることに。しかし! なんと! Makoto と Misaki は女性だったのだ! しかも彼女達の両親は急な用事で不在! 女の子 2 人と日本観光をすることになった主人公は、果たしてどのような体験をするのだろうか――。

英語でプレイするには

デフォルトで英語字幕でプレイ可能。

ゲームの特徴

観光 + 恋愛アドベンチャー

観光ガイドもしっかりしている

本作は 2011 年に海外向けに発売されたアドベンチャーゲーム。日本の観光地を海外に紹介するという趣旨のゲームだが、恋愛アドベンチャーのようにヒロイン 2 人と親交を深めることができる点が特徴的。もちろん観光案内もしっかりしており、例えば浅草に行けば雷門や浅草寺などに連れていかれ、雷門や手水の作法など意外に細かい知識についても教えてくれる。

ヒロインとなる女の子は以下の 2 人。

Makoto姉。英語も話せる。
Akira妹。料理が得意。

DLC でパワーアップ

ビジュアル面が大幅に変更

Go! Go! Nippon! は、本編とは別に DLC が 2 種類存在する。DLC を購入すると以下の要素が追加されるが、本編部分についても UI 変更などが適用されるので、楽しみたいなら本編と同時に購入した方が良い。ちなみに 2016 年版には2015 年版の内容が含まれているようなので、本編 + 2016 年版の組み合わせで OK。

  • UI、立ち絵の変更・更新
  • 全てのセリフが日英で表示
  • 解像度が 800×600 → 1280×720 に向上
  • 観光地の増加
  • イベント CG やエンディングの追加
Go! Go! Nippon!
~My First Trip to Japan~
ゲーム本編
Go! Go! Nippon! 2015DLC。ビジュアルの変更、説明や観光地の追加・更新、解像度の変更など。
Go! Go! Nippon! 2016DLC。2015 年版をさらにアップデートさせた物。

英語の題材として

日本を舞台にしているので、会話内容に馴染みがあり理解しやすい

海外に向けて日本を紹介するという趣旨なので、話題は日本の観光地や食べ物についてが殆ど。見知った文化についてなので英文でも理解しやすい内容。しかも細かい背景知識まで説明してくれるので普通に日本の文化の勉強にもなる。

また、登場人物の話す内容は単語も文法も比較的簡単な物が多く、ビジュアルノベルとしては英文はかなり簡単な部類。恋愛アドベンチャーに馴染みがあり、簡単な英文多読の題材を探しているのであればオススメできる。

日本語を話している時は日本語も表示される

日本語勉強中の主人公と英語ができるヒロインという組合わせであり会話は英語・日本語が混在しており、彼らが日本語で話している時は日英 2 種類の会話ウィンドウが表示される。英文には多少意訳があるので細かいニュアンスや表現が異なることもあるが、知らない単語を辞書で調べる手間は省けるので便利。

なお、DLC 2015 年版か 2016 年版を購入すると、すべての会話が日英で表示されるようになる。

遭遇した表現を一部紹介

burst someone’s bubble

(someone の夢を壊す)

突然女性から物を貰い、自分はモテるのではないかと勘違いした主人公に、女性が無料ポケットティッシュを配っているだけと Akira が現実を教えてあげた場面。

相手の意に反する事実・真実を伝え、相手の希望や思いを壊すような時に使う表現。

right off the bat

(すぐに、即座に)

一見しただけですぐに場所が分かった主人公に Akira が驚いた場面。

“bat” は野球のバットのことで、「ボールがバットにあたるとすぐに飛んでいく」というのが由来らしい。

take the cake

(ずば抜けている、抜群だ)

鶴岡八幡宮に訪れて、ここも素晴らしいと主人公が発言した場面。

賞品にケーキを提供していたコンテストが由来の表現。最も素晴らしい物を指す表現だが、皮肉で使うことの方が多い模様。

全体的な感想

英文多読の入門としては良い

残念ながら、ゲームとして考えるとストーリーはありきたりで特別面白いわけではなく、UI や解像度は物足りない。恋愛アドベンチャーにありがちな強引な設定や展開も多い。話題となる日本観光の内容を英語で読むのは興味深くはあるが 2011 年当時のものなので、現在の状況とは剥離がある。もしプレイするなら DLC を導入した方が良いかなと思う。一方、英語ノベルゲームの入門として考えると以下のように良い点が多い。

  • 語彙や表現がかなり簡単
  • 日本語訳が併記されるので辞書いらず
  • 話題が日本に関係あるので、馴染みやすく理解しやすい

恋愛アドベンチャーに慣れていて読みやすい英語のビジュアルノベルを探しているのならば試してみても良いゲーム。その他のオススメのノベル・アドベンチャーはこちら「英語ノベルゲームリスト」。

いつの間にか VTuber に……!

日本語と英語が飛び交う VTuber

本作のヒロイン Makoto と Akira は VTuber として活動しておりゲーム実況などの配信をしている。基本は英語で会話しているが、日本語学習中の英語圏の人間もターゲットにしているのか、日本語が混じることもある。100% 英語の海外実況はまだ敷居が高いと感じている方は、一度見てみても良いと思う。

 
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