環状の地下鉄車内を舞台に、アンドロイド同士が会話をするだけという不思議なテキスト・アドベンチャーゲーム「Subsurface Circular」。
たまたま電車に居合わせたアンドロイドと会話をし、アンドロイド連続失踪事件について調査しました!
Subsurface Circular
概要
アンドロイド達が出会い、会話をする
英語タイトル | Subsurface Circular |
ジャンル | テキスト・アドベンチャー |
私のプレイ時間 | 約4時間 (全実績解除) |
機種 | PC (Steam) |
アンドロイド同士のテキスト・アドベンチャー
アンドロイド (この世界では Tek と呼ばれる) が普及した未来の地球が舞台。刑事の役割を与えられた主人公の Tek は環状の地下鉄 (Subsurface Circular) の車内が活動範囲であり、情報を集めることを目的としている。電車に乗り込んでくる Tek 達はアスリートや精神科医、ベビーシッターなど様々な職に従事しており立場や稼働年数により知識もバラバラ。そんな Tek 達に聞き込みをしている主人公はある日、Tek の連続失踪事件について知る。そしてさらなる情報収集を始めた主人公は、意外な事実を知ることになる――。
英語でプレイするには
海外ゲームなので英語字幕でプレイ可能。音声はなし。なお、Switch、iOS では海外で DL 版が配信されている (※要海外アカウント)。
ゲームの特徴
UI も操作もシンプルだが、地味な会話が面白い
本作は選択式のテキスト・アドベンチャー。基本的にはアンドロイド (Tek) 同士の会話を読み進めていくだけのシンプルなゲーム性。とはいえ、吹き出しのように会話が繰り広げられる上に細かく選択肢が表示されるので、相手と会話をしている感じがあり面白い。ゲームの進行自体は以下のようになる。
- 電車に乗車してきた Tek と会話する
- 会話を進めていくと調査目的 (Objective) と調査事項 (Focus Point) が増えていく。これらは画面下に表示される
- 別の Tek と会話し、Objectives と Focus Points についてさらに情報収集を進めていく
一見するとかなり地味に思えるが、Tek 達は皆個性があり会話内容が意外にも面白い。プレイ時間も長くないので、さっくりと進めていける。なお、会話以外にパズル要素も若干あるが、Hint 機能もあり難しくはない。
英語の題材として
読みやすくはない
最序盤が少し難しいが、全体的な英文のレベルはそこまで難しくはない。ただ、言い回しが少し分かりづらいので、ある程度は英文を読むことに慣れていないと難しく感じるかも。
また、UI は一見おしゃれだがテキストを読むには不便なデザインになっている。具体的には以下 2 点。
- 文字サイズが小さすぎる
- まだ読んでいる途中でも、自動スクロールで勝手に次のセリフに進む
まず文字サイズが小さく読みづらい。さらに、セリフは自動表示されセリフ枠が縦に積みあがって画面上外に追いやられていくので、読むのが遅いとわざわざスクロールして上のセリフまで戻らないといけない。大変面倒……。一応、セリフの表示スピードはタイトルの Settings 内にある [Reading Speed] で変更できるので、最初は 30% ぐらいの設定から始めた方が良いと思う。でも英文の難易度と UI の不便さから、英文多読の題材としてはあまりオススメできないかな……。
全体的な感想 (ネタバレほぼ無し)
世界観と会話が面白いが、文字が読みづらいのが残念
実のところプレイを開始して数分は、世界観が不明だし難しい英単語が使われているしで、何が面白いのかよくわからなかった……。しかし、その後少し会話を読み進めていくと、世界観や主人公の立ち位置が分かり徐々に面白さを感じるようになった作品。
登場した Tek 達は従事している業種によって知的レベルが意図的に制限されているあたりに、人間たちに支配されたアンドロイドという姿が垣間見えた気もしたし、アンドロイドに職を奪われた人間による恨みという話なども、先日プレイした Detroit: Become Human の内容にも通じるところがあり面白かった。全体的に地味なのだが、個性的な Tek 達との会話が楽しく、短時間のプレイだった割には満足できた。文字サイズが小さく読みづらかったのだけ残念。