【英語でゲーム】 推理アドベンチャー: Her Story の感想 | えいらく

【英語でゲーム】 推理アドベンチャー: Her Story の感想

斬新な推理アドベンチャー「Her Story」。

最初は面白さが分からないと思いながらプレイしていましたが、プレイ後は「斬新さがあり面白かった……」と感じたゲームです!

Her Story

概要

警察の事情聴取は七度にも及んだ

英語タイトルHer Story
ジャンル推理アドベンチャー
私のプレイ時間約3.5時間 (初見でエンディングまで2.5時間、攻略を見ながら実績全解除まで+1時間)
機種PC (Steam)、iOS、Android
事情聴取の動画から真相を探る

1994年のイギリスで起きた殺人事件の真相を、旧型のパソコンに残された事情聴取の映像記録から探っていく推理ゲーム。データベースの検索機能を利用して新たな記録映像を発見し、事件の真相を理解していく。

検索した映像を見ていくしかないため時系列に沿って内容を理解することはできず、バラバラのピースをつなぎ合わせて事件の内容を推測していくしかない。プレイする人間によって物語の紐解き方が異なってくるこのゲームは、他のゲームにはない斬新な体験をもたらしてくれる。

英語でプレイするには

もともと海外産のゲームなので普通に英語音声&英語字幕でプレイできる。Steam 版は字幕のみ日本語に変更可。

ゲームの進め方

「彼女」の物語を読み解いていく

検索システムを駆使して新たな記録映像を見つける

ゲームを開始すると古いコンピューターのデスクトップ画面が表示される。基本的にやることは、とある事件に関する「彼女」の事情聴取の映像を検索して見るだけである。

データベース画面の検索欄に用語を入力して [Search] ボタンを押すと、該当する用語が使われている映像のサムネイルが表示され、クリックすると再生することができる。この[検索 → 映像を見る] をひたすら繰り返して、事件に対する理解を深めることが本作の目的である。

面白いのは、検索結果は日付順に最大 5 つまでしか表示されないこと。つまり “He” や “She” などの単純な用語で検索するとヒット数は多いのだが、映像が見れるのは最初の 5 件、つまり初期の事情聴取の映像だけなのだ。終盤の映像を見るには、別の映像から核心に迫りそうな用語を見つけたり、事件の内容からキーになりそうな用語を想像しないといけない。この見たい映像がなかなか見れないもどかしさがゲームにのめり込む 1 つの要素となっている。

気になる用語をメモしてプレイ

映像を見ていると新たな登場人物や地名など、気になる用語が出てくる。新たに出てきた人名で検索すれば、その人物が彼女とどのような関係にあるか朧気に理解できてくる。

ただ、視聴する記録映像の時系列がバラバラなので気になる用語をすべて暗記して覚えるのは難易度が高い。難しいと感じたら、メモ帳などに人物・地名・出来事などを軽く整理しながら視聴するのをおススメする。私も途中から登場人物について軽くまとめながらプレイするようになった。

データベースチェッカーを活用

デスクトップ上にある [DB Cheker] を起動すると、自分が視聴した映像数を視覚的に確認することができる。事情聴取は全 7 回行われており映像は 200 以上あるが時系列は理解しづらいので、この DB Cheker で今みた映像の順番を確認した方が分かりやすい。黄色は新しく見た映像、緑色は今までに見た映像を示している。

英語の題材として

映像だけだと難しいが

字幕があるので何とかなる

事情聴取の映像は英語音声だけだと難しいが、

  • 1つの映像は数秒~数十秒と短い
  • 英語字幕を表示することができる
  • 何回も再生することができる

という特徴があるので、分からない表現・語彙があったとしても辞書片手に進めれば何とかなる。ゲームのプレイ時間も数時間程度なので、英語ゲームに慣れていなくてもチャレンジしても良いと思う。

検索ワードは難単語である必要はない

自分で英語を入力して検索する必要があるので少し難易度が高いゲームに思えるが、検索ワードは難単語である必要はないのでそこまで難しくない。視聴した映像内で使われていた用語で新たな映像を検索して行くだけでもかなりの映像を見つけることができるはず。細かいスペルは辞書で調べれば良いし、案外何とかなるはず。

感想 (ネタバレほぼ無し)

実写映像による臨場感はすごいが

面白さは徐々に出てくる

このゲームは評判が良くて安かったから買っただけだった。ゲームを開始してしばらくは、実写で「彼女」の演技の臨場感に凄さは覚えたがゲームとしての面白さは分からなかった。しかし全体の映像の 3 ~ 4 割ほど見ると、事件の概要などが理解できるようになり、さらに進めていくと途中で「とある気づき」を得た。

するとその気づきが正しいのかが気になり、さらなる映像を求めて色々と検索し、用語をメモして人物の関係性を考え、いつの間にかこのゲームにのめり込んでしまった。見事にこの作品のゲーム性に落とされてしまった……。

時系列を崩すことで消え去る違和感

もし初めから事情聴取の映像を時系列順に見ることができていれば、証言内容の違和感にはもっと早く気付いただろう。しかし時系列がバラバラで、しかも自分の気になる用語を優先して映像を見ていくと細かい違和感は消え去ってしまう。

プレイ時間は短いながらも見事な演技や考察しがいのあるストーリーで、当初の予想以上に楽しめた作品だった。

つまったら攻略情報を調べた方が良い

私は記録映像の約 80% までは自力で検索して視聴し、その後エンディングを見ることができたが、残り 20% の映像は攻略情報を見なければ検索して探すのは少々手間だったと思う。また、エンディングの見方が分からなかった、という人も中にはいるみたいなので、もう無理と思ったら攻略情報を見てしまって良いと思う。

 
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