【英語でゲーム】 Chicken Police (チキンポリス) の感想 | えいらく

【英語でゲーム】 Chicken Police (チキンポリス) の感想

頭は獣で体は人間! シュールな獣人たちが描くハードボイルドなサスペンス Chicken Police。

鳥弁護士の活躍を描いたアドベンチャー「Aviary Attorney」とどこか似た雰囲気があり、気になっていたので英語でプレイしてみました!

英語版 Chicken Police (チキンポリス)

概要

愛、死、チキンと罪の贖い

英語タイトルChicken Police – Paint it RED!
ジャンルポイント・アンド・クリック型アドベンチャー
私のプレイ時間約10時間 (初見で1周目クリア: 約9時間。攻略情報を見ながら実績回収: 約1時間)
機種PC (Steam)、PS4、Switch、iOS、Android 他
獣人たちのハードボイルドアドベンチャー

舞台は肉食獣人と草食獣人が共存する都市国家クロ―ビル。近々退職を迎える停職中のニワトリ刑事サンティーノ・フェザーランドはある日、脅迫を受けているというネコの歌姫から依頼を受ける。きな臭い雰囲気を感じたサーには、1 羽では危険と判断したサニーは同僚のマーティ・マクチキンを誘い、10 年ぶりに「チキンポリス」を再結成する。かつて伝説的なコンビと名を馳せた 2 羽は、果たして事件を解決できるのだろうか――。

人間の実写ボディに動物の頭部を合成

本作の登場キャラクターは全員、頭はリアルな動物で身体は人間という獣人。会話やストーリー、雰囲気はハードボイルドで渋いが、どこかコミカルな獣人達の様相が独特のユーモアを醸し出している。

英語でプレイするには

音声は英語のみだが、字幕は多言語対応しているので日英でプレイ可能。メニュー内のオプションから言語を変更可能。なお、本作は PC (Steam)、PS4、Switch 以外にも iOS や Android 等でも配信されている。

ゲームの特徴

チキンポリスが事件の真相に迫る

伝説のバディが再結集

本作はニワトリ刑事 2 羽が、脅迫を受けている猫の歌姫の依頼を受け、事件の犯人と真相を暴くというアドベンチャーゲーム。

全体的に 1940 ~ 1950 年代に流行ったフィルム・ノワールと呼ばれる犯罪映画のような雰囲気で、会話内容や BGM はハードボイルド調。しかし登場キャラクターは全員獣人であり、その仕草や発言にはコミカルさが含まれている。このミスマッチな組み合わせが何とも言えない面白さを生み出している。

ポイント・アンド・クリック型アドベンチャー

ポイント・アンド・クリック型

ゲームのジャンルは基本的にポイント・アンド・クリック型のアドベンチャーで、画面内の対象をクリックして情報収集をしていくスタイル。調査可能な場所にはラベルを表示させることができるので、物語の進行につまることは少ない。物語とは直接関係ないクリック対象も多いが、同一箇所でも数回調べられることが多い上にフルボイスなので、細かく調べてチキン・ポリス 2 人の会話を聞くのは結構面白い。なお、ラベル表示されていない箇所をクリックして調べないといけない場面が若干存在したので、そこは注意。

ちなみにオートセーブしかないので、ゲームを止めるときはシーンの切り替わり時にしておくのが吉。

質問パート

的確な質問を心がける

重要参考人に尋問をして情報収集をするという「質問パート」も適宜挟まれる。相手の性格を鑑みて、一番適切に情報を引き出せる質問を選んでいくスタイル。とは言え、(たぶん) 失敗してもゲームオーバーにはならないし、もう一度質問パートをやり直すこともできる。

シューティングやパズル要素もある

その他ミニゲーム的なシューティング要素や、謎解きみたいなパズル要素も若干あった。シューティングは難易度が低いしやり直しもできるので困らないはず。一方、パズル要素はノーヒントだと難易度が高かった。しかしパズルのシーンではオプションを開くと [Get Hint] メニューが追加されており、ヒントを見れば答えが分かったので良かったが……。全体的にクリア不可と感じるような難しい場面は無かった。

英語の題材として

英文のレベルは少し高い

バックログ機能が無いのもツライ

全編通してハードボイルド調だからか、単語と言い回しはそれなりに難しかった。動物関連の英単語も多いし、ある程度の語彙力が無いと都度辞書で調べながらプレイするはめになる。

さらにツライのは、バックログ機能が無いので一度読み飛ばしてしまった文章の再確認がし辛い点。幸い、重要事項はメモ帳に情報として残されるので読み飛ばしてもゲーム進行自体に影響が出ることは無いハズだが、英語の題材としては難易度が高いゲーム。少し難しめの作品にチャレンジしたい人向けかな。

遭遇した表現を一部紹介

a private eye

(私立探偵)

依頼に来たクライアントに、自分は警官であって私立探偵ではないので、代わりに知り合いの探偵を紹介すると主人公が発言した場面。

アメリカ初の私立探偵事務所 (private detective agency) が商標として「1個の人間の目」を使っていたことから、”private detective” を “private eye” とも呼ぶようになった模様。

significant other

(大事なパートナー、配偶者、恋人)

依頼人の雇い主の恋人について情報を得た場面。

恋愛関係における大切な人、つまり恋人や配偶者を示す表現。

There is more than meets the eye.

(表面・見た目だけでは分からない)

なぜそんな大変な依頼を受けたのかと聞いた Marty (右) に対し、(自分でも気づかなかった) 何らかの理由があったのかもしれないと主人公 (左) が返答した場面。

ぱっと見では分からない部分や隠された事実・動機があるということを伝えるときに使う表現。

in the flesh

(実物の、生身の)

話題にしていたネズミの大将を見つけた場面。

“flesh” は動物・人間などの肉の意味。画面越しなどではなく、実物を直接あった時などに使う表現。

with all due respect

(たいへん失礼ですが)

恋人がかえって来たら追い出されると忠告した Natasha (右) に対して、失礼ですが我々はそんな簡単に対処されるような者ではないと Marty (一番左) が言い返した場面。

敬意を払いつつ反対意見を伝える時に使える表現。

全体的な感想 (ネタバレほぼ無し)

洒落と皮肉を言い合う獣人達が面白い

1 周目クリアに 10 時間かからなかったしメインストーリーだけ追っていればさほど長くはない物語だったが、クリックできる箇所が多くチキンポリス 2 人の会話内容は結構なボリュームがあって良かった。会話はたえず洒落や皮肉の言い合いでハードボイルドだったが、その会話をニワトリ達がしているのがシュール。単なる人間の実写だったら出なかったであろうコミカルさがあり、最初から最後まで楽しめた。

残念だったのは、ストーリーの途中でオチが見えてきて意外性が少なかった事。最後にもう一波乱あるとか衝撃の事実などがあればなお良かった。バックログがなかったのも残念。文字送りのスピードも音声と微妙にあってなかったし、テキスト関連の仕様はイマイチだったかな……。

全体的には面白かったし、英語の語彙や言い回しの勉強になり、フルボイスで様々な訛りの発音が聞けて満足できたゲームだった。スマホアプリ版もあるので、少し英語の難易度が高いゲームをプレイしてみたい場合にオススメ。また、他のノベル・アドベンチャーゲームにも興味があれば「英語ノベルゲーム19選」を参考に。

 
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