英語の絵本を読もうと思った時、何から読めば良いのか悩んでしまったので

  • 英語の絵本の種類、全体的な分類を理解したい!
  • 日本で定番となっている英語の絵本を読みたい!

という (私の) 欲求を満たせるようにこの記事を作成しました!

英語の絵本の種類 & 基礎知識

絵本の種類

絵本でも難易度は様々

ボードブックと絵本

絵本と言えども難易度は様々ですが、その絵本にボードブック (厚紙の絵本) があるか否かは1つの目安になります。

The Very Hungry Caterpillar (はらぺこあおむし)」や「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? (くまさんくまさんなにみてるの?)」はオススメ英語絵本として頻繁に紹介されますが、ボードブック版があることから分る通り幼児向けの絵本です。子供への読み聞かせ目的なら何十回も読むので購入した方が便利だと思いますが、大人が多読目的に購入するとなるともう少し対象年齢が高い絵本の方が懐に優しいです。

もちろんボードブックがある絵本にも名作は多いですし、意外と難しい語彙が使われることがあるので、図書館や後述の読み放題サービスなどを利用してい色々読んでみるのはオススメです! オーディオブックがある絵本も多いので、リスニングの訓練としてこのレベルの音声から聴き始めるのも良いと思います。

日本の絵本の翻訳版も色々ある

日本の絵本の中には翻訳された物もあります。もともとが日本の子供向けに制作されているので、絵柄や物語の展開に馴染みやすいのではないでしょうか。少し値段が張るのが難点ですが、日本語バージョンが手元にあるのであれば英語版と比較して読むのも面白いと思います。

例えば、産経児童出版文化賞美術賞などを受賞した「りんごかもしれない」をはじめとするヨシタケシンスケ氏の絵本には英語版がありますよ!

分類

分類対象年齢 (目安)概要
海外の絵本
Board Books0 ~ 3 歳ボードブック。
幼児向けに厚紙で出来ている絵本。
語数が少なく、子供への読み聞かせにも向いている。
Picture Books3 ~ 8 歳いわゆる絵本。
1000語を超える本も多くなり、読み応えが出てくる。
布製の絵本は Rag Book とも呼ばれる。
翻訳版
日本の絵本有名な日本の絵本は翻訳されているものもある。
絵や内容に馴染みがあるので、とっつきやすい。
もちろん海外の絵本同様、難易度は様々。

参考) Amazon 年齢別 絵本・児童書: 2歳以下 / 3-5歳 / 6-8歳 / 9-12歳

レベル別の絵本 (Leveled Readers)

段階を踏むならレベル別のシリーズが分かりやすい

概要

1つ1つの絵本の難易度を調べて選ぶのは手間という場合は、レベル分けされているシリーズ物や米国・英国の学校教材としても活用されている絵本を選ぶという手もあります。

子供の英語学習用の側面が強い物を選びたいならCTP絵本やORT絵本を、多読用として選ぶなら「Frog and Toad (がまくんとかえるくん)」を代表とする ICR シリーズやディズニー系の絵本が多い SIR シリーズが良いのではないでしょうか。その他にも色々シリーズはありますが、最初は1~2つのシリーズに絞った方が分かりやすいとは思います。

ただ、日本で人気の絵本は読者から YL (読みやすさレベル) という指標で難易度が可視化されているので、YL を目安に読みたい絵本を選ぶのも良いでしょう。定番作品は後述しているので参考にしてくださいね。

I Can Read! (ICR) の絵本

I Can Read! はHarperCollins社による絵本シリーズで、子供が英語を段階的に読み進められるように5段階のレベル分けがなされています。英語の絵本から多読を始めるという場合は、ひとまず以下どちらかのシリーズを試しに読んでみて、自分にとって簡単・丁度良い・難しいを判断してはいかがでしょう。

どちらも人気がありますし、ネイティブによる朗読版もあるので聴き読み&リスニングを始めるのにも丁度良いシリーズかと思います。私は Frog and Toad が特に気に入っています!

ICRのレベルYL (目安)総語数 (目安)
My First (Level 0)始めて英語の絵本を読む子供向け0.3 ~ 0.8100 ~ 700
Level 1単語や文を声に出して読める子供向け0.4 ~ 1.2100 ~ 1,600
Level 2助けを借りつつ1人で絵本が読める子供向け0.8 ~ 1.8300 ~ 2,300
Level 3独力で絵本が読める子供向け1.2 ~ 2.8800 ~ 2,100
Level 4絵本の次の段階への橋渡しとなる難易度1.6 ~ 3.01,600 ~ 2,100
絵本や児童書のYL、総語数は豊田市中央図書館の所蔵一覧多読王国などが参考になる

分類

分類レベル分け概要
レベル別絵本
ICR5レベルHarperCollins社の I Can Read! シリーズ。
レベルはMy First (Level 0) とLevel 1 ~4 の5段階。
SIR5レベルStep Into Reading シリーズ。
ディズニー系の絵本が多数揃っている。
女の子に人気!
UFR4レベルUsborne社の First Reading シリーズ。
ハードカバーなのでしっかりした冊子が欲しい人に向いている。
続編にYoung Reading シリーズ (4レべル) がある。
SR5レベルScholastic Readers シリーズ。
海外のTV番組や映画、マンガを元にしたオリジナルストーリなどを扱っている。
学校教材としても利用されている
CTP
Learn to Read
3レベルCreative Teaching Press社の絵本。
米国の幼稚園~小学校の教材として用いられている。
ORT9レベルOxford Reading Tree。
英国の小学校の教材として用いられている。
キャラクターが一貫しているので、シリーズとして読みやすい。
LLL12レベルLongman Literacy Land。
ORT同様、英国の小学校の教材として用いられている。
その他シリーズ例
All Aboard Reader シリーズ
Brand New Readers シリーズ
Foundations Reading Library シリーズ
Hello Reader! シリーズ
Penguin Young Readers シリーズ
Picture Puffin Books シリーズ
Reading Railroad シリーズ
Ready-to-Read シリーズ

定額読み放題もある

簡単・短い絵本は定額サービスで読むのがオススメ

多読目的で絵本を読む場合、1冊1冊購入していくのは金銭的にツライものがあるので、定額サービスを利用してみてはいかがでしょう。2つほど紹介しますね。

絵本・児童書の読み放題なら「Epic!」
価格月額 7.99ドル (30日無料体験あり)
特徴子供向けの本・動画のサービスで、数をこなしたいならオススメ。
ただし日本で有名な作品は多くない。

Epic! は子供向け書籍のNetflixとも呼ばれ、米国の小学校の87%が利用しているという電子図書館サービスです。日本で有名な絵本はあまり多くありませんが、音声付き絵本や動画もあるので、様々な絵本を読むことができます。特にネイティブ音声で読み上げてくれる「読み聞かせ (read to me)」はオススメの機能ですよ!

海外のサービスで月額 7.99ドル (30日無料体験あり) ですが、iOS/Android版アプリのUIは日本語表示可能なので利用しやすいです。始め方や解約方法はコチラのサイトを参照してみてください。

有名作を読みたいならScribd
価格月額 8.99ドル (30日無料体験あり)
特徴絵本、児童書、一般洋書が揃っており、有名作も多い。
ただし、借りられる量には上限があるので注意。

Scribdとは市販の洋書・オーディオブックが月額 8.99ドルで (一定量まで) 読み放題・聴き放題できるサービスです。有名な絵本もそれなりに揃っており、特にオーディオブックでリスニングを鍛えたいならオススメです! 詳細は「Scribdの始め方と解約方法: 洋書を読み放題・聴き放題する!」を参照ください。

なお、Scribdには無いオーディオブックも数多くあるので、私はAmazon系列のAudibleも併用しています。こちらについては「洋書の多聴は日本のAudible (オーディブル) で始めよう!」を参照ください。

絵本の次の段階は Chapter Books

絵が豊富な子供向け書籍

概要

絵本を卒業した子供が読む本は Chapter Books や Middle Grade Books と分類されており、Magic Tree House や Diary of a Wimpy Kid などが該当します。1冊辺りの語数が増え難易度が高くなってきますが、内容・語彙に深みが出てくる分、読めるようになると一気に多読がはかどるようになります!

児童書含め洋書の定番作品は「定番の洋書・児童書 75選」にまとめたのでそちらを参照ください。



人気・定番のオススメ英語絵本

概要

読み聞かせや多読の定番絵本、特にほのぼの・しんみり・わくわく系の作品をまとめました。基本的には作者1人に付き1作品 (1シリーズ) の紹介としています。気に入った絵本があれば、同作者の別作品も試してみてくださいね。

人気・定番の細かい判断は主観だが (スミマセン)、基本的にはネット上で日本人の感想が多い作品
掲載している YL (読みやすさレベル) は自分で読んだ上での判断。参考程度に

人気・定番シリーズ

No, David!
YL: 0.2、総語数: 60
著者David Shannon
シリーズDavid シリーズ
邦題だめよ、デイビッド

ページをめくるために「あ~、ダメダメダメ!」と言いたくなる絵本。子育て中なら特に。著者自身が子供の頃に描いた絵本がもとになっているので、主人公の名前もデイビッド。絵で状況がほぼ理解できるので、英語が殆ど分からなくても絵本を読んでみたい! という場合はぜひ。

Maisy’s Bedtime
YL: 0.3、総語数: 88
著者Lucy Cousins
シリーズMaisy Books シリーズ
邦題メイシー: おやすみなさいメイシーちゃん

ネズミのメイシーの日常生活が描かれたイギリスの有名な絵本シリーズ。Bedtime では歯磨き・着替え・就寝の過程が描かれており、日本でも絵柄・内容・語数から子供への読み聞かせ絵本として人気。YouTube公式チャンネルにアニメもあるので合わせて楽しめる。

Biscuit
YL: 0.4、総語数: 132
著者Alyssa Satin Capucilli
シリーズBiscuit シリーズ

甘えん坊の子犬ビスケットと飼い主の女の子が主役のほんわかする絵本。好奇心旺盛な子犬の仕草がとにかく可愛い。オーディオブックと合わせるとさらに可愛い。I Can Read シリーズの中でも最も簡単なレベルなので、本当に初級の絵本から多読を始める場合に向いている。可愛い。

Knuffle Bunny
YL: 0.5、総語数: 212
著者Mo Willems
シリーズKnuffle Bunny シリーズ
邦題トリクシーのくたくたうさぎ

小さな女の子トリクシーは家族と出かけたが、道中で「くたくたうさぎ」を置き忘れてしまった! まだうまく話すことができない彼女がなんとか家族に意図を伝えようとするが伝わらない! という、語学学習者としてなにか共感を覚えてしまう作品。著者はセサミ・ストリートの脚本家でもあり、絵本作家としても有名な賞を受賞している。

Froggy Gets Dressed
YL: 1.0、総語数: 385
著者Jonathan London
シリーズFroggy シリーズ

子供かえるのフロッギーは雪に大喜び。靴下、ブーツ、帽子にマフラーを着て早速遊びに行くが、しまった、ズボンを履き忘れた! 家に戻って着直して、果たして今度は大丈夫か? という単純なストーリーだが、同じ表現が何度も出てくるので言い回しや単語が定着しやすく、繰り返し読むのに適した作品。

If You Give a Mouse a Cookie
YL: 1.0、総語数: 291
著者Laura Numeroff
シリーズIf You Give シリーズ
邦題もしもねずみにクッキーをあげると

もしネズミにクッキーをあげたら、クッキーの後にミルクを、ミルクの後には身だしなみチェックのための鏡を、鏡の後にはカット用のハサミを、のように際限なく要求されるかもしれないという突飛な想像を形にした絵本。このシリーズは発想が面白いので、簡単な絵本ながら物語として楽しい。

The Snowy Day
YL: 1.0、総語数: 351
著者Ezra Jack Keats
シリーズPeter シリーズ
邦題ゆきのひ

雪にはしゃぐ子供心を綺麗に描いた作品。雪が積もり、心躍らせながら外に出て独り雪で遊ぶ姿に懐かしさを覚える。権威ある「コールデコット賞」受賞作で、著者の名を関した Ezra Jack Keats Book Award なる賞もあるほど。男の子ピーターを主人公とした作品は本作を含めて7作。

Amelia Bedelia Makes a Friend
YL: 1.0、総語数: 513
著者Herman Parish
シリーズYoung Amelia Bedelia シリーズ (I Can Read Level 1)

I Can Read Level 2 の人気シリーズ「Amelia Bedelia」は、言葉をよく勘違いするおっちょこちょいメイド「アメリア」が主役だが、こちらはその子供時代を描いたシリーズ。子供目線での日常を題材にしており、ICR2 のシリーズよりも話が素直で分かりやすい。このシリーズは ICR1 → ICR2 → Chapter Book (子供向け本) と段階を踏んで読み進められるので、長く楽しみたい人に特に向いている。

Little Bear
YL: 1.0、総語数: 1626
著者Else Holmelund Minarik
シリーズLittle Bear シリーズ (I Can Read Level 1)
邦題こぐまのくまくん

子グマが母グマにおねだりをして甘える物語。ほのぼのした短編が4つ収録されており、1話が短いので読み進めやすい。センダックによる動物の絵も味のある可愛さに仕上がっており、動物好きならこのシリーズから読み始めるのは良いかも。また、意外に母グマがお茶目な点が面白い。

Mr. Putter & Tabby Pour the Tea
YL: 1.3、総語数: 550
著者Cynthia Rylant
シリーズMr. Putter and Tabby シリーズ

独り暮らしのお爺さんと老猫のほのぼの日常を描いたシリーズ。全体的に落ち着いた雰囲気でしんみりする場面も多々あり、どちらかと言えば大人向けのストーリー。オーディオブックの渋い声と共に聴き読みすると、より雰囲気が出る。好き。

The Little Polar Bear
YL: 1.3、総語数: 1039
著者Hans De Beer
シリーズLittle Polar Bear シリーズ
邦題しろくまくん、どこへ?

北極に住む子供のしろくま「ラルス」のほのぼの冒険シリーズ。1巻では、就寝中に氷が割れ独り漂流、見知らぬ土地で優しい動物たちに助けられながら帰還を目指す――、という冒険が繰り広げられる。優しいストーリーもさることながら、柔らかく美しい絵柄が素晴らしい作品。

Can’t You Sleep, Little Bear?
YL: 1.4、総語数: 977
著者Martin Waddell
シリーズCan’t You Sleep, Little Bear? シリーズ
邦題ねむれないの?ちいくまくん

周りが暗く、怖くて眠れない小さな子グマ。子グマのために頑張る大きなクマ。子供は子グマに、大人は大きなクマに共感を覚えるゆったりした物語で、就寝前に読むのにピッタリ。

Angus and the Ducks
YL: 1.5、総語数: 460
著者Marjorie Flack
シリーズAngus シリーズ
邦題アンガスとあひる

好奇心旺盛な子犬アンガスによる小さな探検が繰り広げられる物語。色々な物に興味を持ち、1巻ではアヒル、2巻では猫、3巻では家の外、と興味があるものにどんどん近づいていく姿が可愛い。そして独特なタッチで描かれるアンガスの絵も可愛い。

Mr. Tickle
YL: 1.5、総語数: 718
著者Roger Hargreaves
シリーズMr Men and Little Miss シリーズ
邦題くすぐりくん (評論社)
ミスター・ティックル/コチョコチョくん (サンリオ、アニメ)

イギリスで大人気の絵本シリーズで、1冊につき1つの性格や動作を題材にした個性的なキャラクターが描かれる。第1巻では tickle (くすぐる) が題材。子供向けだが意外に文章量が多く、独特の雰囲気を持つ。普通の人間も登場するので、彼らは果たして一体何者なのか興味は尽きない。全82冊。多い!

The Cat in the Hat
YL: 1.5、総語数: 1613
著者Dr. Seuss
シリーズBeginner Books シリーズ
邦題キャット イン ザ ハット (河出書房新社)
ハットしてキャット (映画版)

英語の絵本として定番中の定番、ドクター・スースの作品。韻を踏んだ文章になっているのでテンポよく音読できると気持ち良いが、最初は難しいかもしれない。絵本9冊がまとまったオーディオブックがあるので、リズムの良さは朗読で味わった方が楽しいかも。

Frog and Toad Are Friends
YL: 1.5、総語数: 2275
著者Arnold Lobel
シリーズFrog and Toad シリーズ
邦題がまくんとかえるくん: ふたりはともだち

ちょっと悲観的な「がまくん」と前向きで明るい「かえるくん」によるユーモラスな友情物語。翻訳版は日本の国語教科書でも採用されている。内容、文章量、難易度を総合的に考えて個人的にイチオシ。シリーズ4冊分を収録したオーディオ・コレクションがあるので、ぜひ聴き読みしてもらいたい。

Ricky Ricotta’s Mighty Robot
YL: 1.6、総語数: 1100
著者Dav Pilkey
シリーズRicky Ricotta’s Mighty Robot シリーズ

ネズミのリッキーと巨大ロボットが悪に立ち向かうという分かりやすいストーリーだが、戦闘シーンはコミック調だったりと一風変わった作風で飽きさせない作りになっている。絵本というより子供向け Graphic Novel (アメコミ) か。元々はコミカルな絵柄だったが2014年に絵が差し替わった模様。色々な絵本の合間に読むと新鮮。

Amelia Bedelia
YL: 2.0、総語数: 1036
著者Peggy Parish
シリーズAmelia Bedelia シリーズ (I Can Read Level 2)

元祖 Amelia Bedelia シリーズ。「draw a drape : カーテンを閉める」を「 カーテンの絵を描く」のように間違って解釈してしまう、おっちょこちょいなお手伝いさんが主役の物語。言い回しの妙を主軸とするところがあるので子供時代の話よりも内容が難しくなっているが、その分物語として面白くなっている。名作。

The Magic School Bus at the Waterworks
YL: 2.9、総語数: 1654
著者Joanna Cole
シリーズThe Magic School Bus シリーズ (オリジナル・シリーズ)
邦題フリズル先生のマジック・スクールバス: 水のたび

子供向けの科学絵本で、小学校で習うような知識について英語で学べる。色々レイアウトが工夫してあり語数の割には読みやすい。また、科学シリーズなのでそれなりに難しい単語がいくつかあるが、生徒の学習メモのような形式で単語の説明がなされており、単語の意味を英語で理解できるのはとても良い。少し難易度の高い絵本が読みたい場合に向いている。

The Tale of Peter Rabbit
YL: 3.0、総語数: 947
著者Beatrix Potter
シリーズPeter Rabbit シリーズ
邦題ピーターラビットのおはなし

懐かしさと絵の可愛さにつられて読むと英文が意外と難しいことに気づく絵本。ピーターはわんぱくウサギだったり4兄弟だったりと、読み直してみると新たな発見があり面白い。温かみのある絵は素晴らしく、可愛いもの好きなら満足できる。

その他人気絵本、作家

The Very Hungry Caterpillar
YL: 0.5、総語数: 222
著者Eric Carle
邦題はらぺこあおむし

著者は「絵本の魔術師」とも呼ばれ、彼の色鮮やかな数々の絵本は日本でも有名。彼の絵本は全体的に簡単な内容なので、多読よりも子供への読み聞かせに向いている。もし大人になって再読するならBGMやSE、リズミカルな朗読などが素晴らしいオーディオブックもぜひ。

Suddenly!
YL: 0.7、総語数: 168
著者Colin McNaughton
邦題あっ、あぶない!

悪いオオカミに食べられそうになるも、運よく逃れ続ける子ブタをコミカルに描いた作品。あっ、あぶない! はい、セーフ! 子ブタはオオカミに全く気付いていないトコロが可笑しい。語数が少ない分いろいろ想像が掻き立てられる。

A Hole Is to Dig
YL: 1.5、総語数: 485
著者Ruth Krauss
邦題あなはほるもの おっこちるとこ

「穴は掘るもの」「山は登るもの」のように、様々な物に対して可愛い絵と共に説明を加えている絵本。一文が短く端的なのでかなり読みやすい上に、意外な表現でクスっと笑ってしまうものもある。一読の価値あり。ちなみにこの作品のイラストは後述する「Where the Wild Things Are」の著者センダックによるもの。

The Polar Express
YL: 1.5、総語数: 1050
著者Chris Van Allsburg
邦題急行「北極号」

雪の降るクリスマスイブ、サンタを信じた少年の元に蒸気機関車が。機関車に乗り、森を抜け山を抜けサンタの住む北極に到着し、少年はプレゼントをねだるが――、という純粋な子供の夢が詰まった物語。静かで綺麗な絵が物語の雰囲気を存分に伝えてくれる。冬に読みたい絵本。

Where the Wild Things Are
YL: 1.8、総語数: 366
著者Maurice Sendak
邦題かいじゅうたちのいるところ

独特なタッチの絵が特徴の著者の代表作。迫力ある怪獣や生意気そうな男の子の表情は他の絵本ではなかなか見れない。語数が少なく文章自体も単純だが、一文が長い上に想像の余地が残る内容なので他の絵本よりも多少の読み辛さは感じる。好きな人は好きになる1冊。

The Giving Tree
YL: 1.8、総語数: 620
著者Shel Silverstein
邦題おおきな木

読んでいる途中は「あぁ……」、読み終わると「おぉ……」と言葉が出た作品。切ない。さして長くなく、英文も単純で分かりやすいが感情に訴えかけてくるものがある。名作なので、あまり詳細を調べずに読んでみてほしい。難点は短期間で繰り返し読む気力がでないこと。

Alexander and the Wind-Up Mouse
YL: 1.8、総語数: 740
著者Leo Lionni
邦題アレクサンダとぜんまいねずみ

人間に嫌われているネズミのアレクサンダが、子供に好かれているゼンマイ仕掛けのおもちゃネズミに出会い仲良くなるが――、というネズミの友情物語。千代紙を使った独特な絵と温かい色使いが優しい物語とあっている。著者は他に「スイミー」などもの人気作品も手掛けている。

The Little House
YL: 2.2、総語数: 1335
著者Virginia Lee Burton
邦題ちいさいおうち
小さな家 (ディズニー版)

ある丘に建てられた小さな家。昼も夜も春夏秋冬いつでも周りを見渡し大好きな景色を眺めていたが、時が経つにつれ環境が変わっていき――。人ではなく家に焦点を当て、1つの視点からみた時代の変化について考えさせられる絵本。ページをめくるたびに周りの風景・使われる単語・文章の位置が変わってくるため、少しワクワクさせてくれるのも良い。

Miss Rumphius
YL: 2.5、総語数: 1248
著者Barbara Cooney
邦題ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

幼いころ祖父と交わした会話を胸に過ごした女性の人生が語られる。「世の中をより美しくするためには何をすれば良いのか」を考えさせられる、静かでしんみりする絵本。序盤に少し難しい単語があるので、中盤以降の方が読みやすい。

おまけ: 日本の絵本の翻訳版

It Might Be An Apple
著者ヨシタケシンスケ
シリーズ発想絵本 シリーズ
邦題りんごかもしれない

多数の絵本賞を受賞している「りんごかもしれない」の翻訳版。 このりんご、本当は○○なのではないか?という妄想だけで話が展開するので、よくこんな発想が思いつくなと脱帽。何度も繰り返し読みたくなる。英語版では It might be ~ という表現が繰り返し用いられるので、読了後はこのフレーズを使いたくなるはず!

Guri and Gura
著者中川 李枝子
シリーズぐりとぐら シリーズ
邦題ぐりとぐら

双子のネズミ、ぐりとぐらが仲良く暮らしている姿を描く優しい物語。シンプルな絵と内容だがその分読みやすく、1963年に登場してから日本中で人気となり、翻訳版も色々出ている。

その他「講談社インターナショナル」や「アールアイシー出版」がバイリンガル絵本、翻訳絵本を扱っているので、探してみると色々見つかります。

紹介作品一覧



絵本選びに役立つ (?) 補足

オーディオ・コレクションがある作品はオススメ

人気・定番の絵本と言っても数が多いです。近くの図書館などに蔵書があれば端から読んでみるのも面白いと思いますが、そうでない場合はオーディオブックがある作品、特に複数冊の朗読を1つにまとめたオーディオブック・コレクションがある作品を優先的に選んでみてはいかがでしょう。一度絵本を聴き読みした後、通勤通学中などに繰り返し朗読を聴けばリスニングの訓練にも単語やフレーズの定着にも役立ちますよ!

オーディオブックを聴くならAudibleかScribdがオススメですが、Audeibleは買い切り、Scribdは定額聴き放題です。何回も聴きたい作品はAudible、1回聴くだけ・色々な作品を聴きたいという場合はScribdが適しています。それぞれの始め方は「Audibleの始め方」「Scribdの始め方」を参照ください。

タイトルリンク収録時間シリーズ1巻
YL総語数
Brown Bear & Friends (英語 & スペイン語)CDScribd39分0.3198
The Very Hungry Caterpillar and Other StoriesカセットScribd31分0.5222
Young Amelia Bedelia’s Audio CollectionAudibleScribd42分1.21,000
The Cat in the Hat and Other Dr. Seuss FavoritesAudible120分1.51,613
Frog and Toad Audio CollectionAudibleScribd89分1.52,275
Amelia Bedelia Audio CollectionAudible68分2.01,036
The Tale of Peter Rabbit and Other StoriesAudibleScribd340分3.0947

Amelia Bedelia シリーズについて

本記事で紹介している I Can Read! の Amelia Bedelia はシリーズがいくつかあるので分類をまとめました。

オリジナルシリーズは Peggy Parish 氏の作品ですが、1995年からは彼女の甥 Herman Parish 氏がシリーズを引き継いでいます。さらに2009年からは子供時代の絵本、2013年からは子供時代の本 (チャプターブック) のシリーズが始まっています。

物語は1冊で完結しているのでどの作品から読んでも大丈夫ですが、最初から順番に読みたいならICR2の「America Bedelia」か、より簡単な「Makes a Friend」または「First Day of School」から始めれば良いでしょう。

分類著者主人公の年代シリーズシリーズ1巻
タイトル出版年
絵本Peggy Parish大人I Can Read Level 2Amelia Bedelia1963年
Herman ParishGood Driving, Amelia Bedelia1995年
子供First Picture BooksAmelia Bedelia’s First Day of School2009年
I Can Read Level 1Amelia Bedelia Makes a Friend2011年
チャプターブックChapter BookAmelia Bedelia Means Business2013年

自分で色々な絵本を探すなら

世界の絵本賞・児童文学賞を目安に選ぶ

絵本と言っても千差万別なので、最初はやはり日本人が良く読む作品だと安心感があると思いますが、慣れてくれば色々自分で絵本を探すのも面白いと思います。その時は、絵本・児童文学賞を参考にしてみてはいかがでしょう。ここでは絵本・児童書の有名な賞を2つほど紹介しますね。

コールデコット賞

コールデコット賞 (Caldecott Medal) とは、 米国の児童図書館協会によってその年で最も優れた絵本に与えられる賞です。米国では最も権威のある児童書の賞の1つで、自分で新たな絵本を開拓したい場合はまずはこの賞の受賞作から選んでみてはいかがでしょう。受賞作は Medal (メダル)、次点の作品はHonor (オナー) と呼ばれています。

Amazonでも検索できますが (Caldecott MedalHonor Book)、例えば2000年以降の受賞作は以下の通りです。

ニューベリー賞

ニューベリー賞 (Newbery Medal) とはコールデコット賞と並ぶ米国の児童書向けの賞で、こちらも受賞作は Medal (メダル)、次点の作品は Honor (オナー) と呼ばれています。もともとニューベリー賞が1921年に創設され、児童文学の絵に対する評価を行うために1937年にコールデコット賞が創設されたという経緯があります。

現在はそれぞれの審査は独立して行われているので両賞を同時に受賞する可能性もあり、1982年にニューベリー賞 & コールデコット賞 (Honor) を受賞した「A Visit to William Blake’s Inn」が該当します。その他ニューベリー賞を受賞した絵本には以下のような作品があります。

著者タイトル
1929年Wanda GagHonorMillions of Cats (100まんびきのねこ)
1956年Marjorie Kinnan RawlingsHonorThe Secret River (ひみつの川)
1972年Miska MilesHonorAnnie and the Old One (アニーとおばあちゃん)
1973年Arnold LobelHonorFrog and Toad Together (ふたりはいっしょ)
1982年Nancy Willard受賞作A Visit to William Blake’s Inn: Poems for Innocent and Experienced Travelers
1983年William SteigHonorDoctor De Soto (歯いしゃのチュー先生)
2006年Jacqueline WoodsonHonorShow Way
2016年Matt de la Peña受賞作Last Stop on Market Street (おばあちゃんとバスにのって)
2018年Derrick BarnesHonorCrown: An Ode to the Fresh Cut

終わりに

有名な英語の絵本が読み聴きできるオンラインサービスが増えてきており、現在では気軽に絵本を読み聴きすることができるようになりました。絵本とはいえ、英語学習者にとっては難易度の高い語彙・表現が使われることもありますし、「絵本を読むこと」が簡単でも「絵本の朗読を聴くこと」は難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。

英語のニュースやドラマは難しい・興味がでないので続かないという方には、まさに英語の絵本・児童書のオーディオブックはうってつけだと思います。ぜひ試してみてくださいね!