料理好きならレシピ本での多読はいかがでしょう!

既知の調理法・食材であればある程度は推測して読めるものです。また、同じ単語や表現が繰り返し使われるので、記憶の定着にも一定の効果があります。料理で良く使う表現や食材の単語を覚えていると、海外赴任や留学中の食事の準備にも役立ちます。

今回は英語xレシピ本の導入にオススメできる「英語でつくる 基本の和食」を紹介します。日本語と英語が併記されているので未知の単語も辞書いらずです!

【新装版】英語でつくる 基本の和食

天ぷら、煮物などのレシピを日英で説明

概要

「【新装版】英語でつくる 基本の和食」は、すし、天ぷら、煮物など伝統的な和食の作り方を日本と英語で説明するレシピ本です。掲載レシピは主婦の友社刊行「基本の和食レシピ」から抜粋・追加されたものであり、115種類のレシピが写真付きオールカラーで掲載されているため、普通にレシピ本としても使えます。英語多読と料理の練習を同時にこなしたり、英語圏の友人へ和食を紹介するときなどにも使えますね!

Kindle Unlimited対応なので、1ヶ月無料体験で読むことも可能です。

▶ 英語でつくる 基本の和食

掲載レシピは115種類

掲載レシピ115種類は、行事食 (5種類)、料理の基本 (3種類)、ごはん・めん (17種類)、なべ・汁もの (13種類)、肉のおかず (17種類)、魚のおかず (14種類)、野菜のおかず (30種類)、卵・豆腐・その他 (16種類) に分かれており、それぞれ以下のようなレシピが掲載されています。

行事食
(Food for special Occasions)
関東風雑煮Kanto style zoni soup
ちらしずしChirashi-zushi
料理の基本
(Cooking Basics)
ごはんの炊き方How to cock rice
豆腐とわかめのみそ汁Tofu and wakame seaweed miso soup
ごはん・めん
(Rice and Noodles)
おにぎりOnigiri rice balls
親子丼Chicken and egg on rice
煮込みうどんUdon stew
なべ・汁物
(Hot Soup)
すき焼きSukiyaki
おでんOden
豚汁Pork and vegetable soup
肉のおかず
(Meat Dishes)
焼き鶏Chicken skewer
とんカツPork cutlet
和風煮込みハンバーグJapanese -style hamburger
魚のおかず
(Fish Dishes)
刺し身Sashimi
天ぷらTempura
さんまの塩焼きSalt-grilled saury
野菜のおかず
(Vegetable Dishes)
ほうれん草のおひたしSoy sauce-flavored boiled spinach
アスパラのごまあえAsparagus dressed in sesame seeds
きんぴらごぼうStir-fried burdock
卵・豆腐・その他
(Eggs, Tofu and More)
だし巻き卵Japanese omelet
揚げ出し豆腐Deep-fried tofu
ひじきのいり煮Hijiki seaweed salad

掲載語彙の特徴

海外滞在時の食事の準備に役立つ単語・表現が多い

和食に使われる食材・調理法で良く使われる単語が頻出します。受験英語やTOEIC・英検などの勉強では身に付かない単語も多く、つまり覚える優先順位が低い単語とも言えます。

魚介類bonitoカツオ
mackerelサバ
yellowtailブリ
野菜burdockゴボウ
chrysanthemum
lotus root蓮根
調理用語grateすりつぶす
julienne千切りにする
reconstitute(水で) もどす

しかし、海外のスーパーマーケットやレストランで買い物・食事をするときは食材や料理方法の単語・表現を知っていると便利です。例え既製品や冷凍職品であってもパッケージ記載の料理方法を確認する必要はありますし、レストランのメニューには食材名が掲載されていますからね。なので海外留学・赴任などの予定がある場合、余裕があれば色々な食材や料理関連の用語を覚えておくと案外役立ちますよ……!

掲載語彙レベル

語彙レベル (総語数)

本サイトでは小説や英検などの英文の語彙レベルを調べているので、この「英語でつくる 基本の和食」の英文についても調べてみました。語彙レベルの基準は究極の英単語SVL 12000極限の英単語・終極の英単語です。手順の詳細は別途「英文の語彙レベル解析手順について」を参照ください。

まず、115種類のレシピの材料 (Ingredients) と作り方 (Directions) で使われている語数の総数は約18,300語でした。そこから数値や単位、日本語をそのままローマ字で表記した語句 (Daikon、Oden など) を除外すると約15,000語となり、語彙レベル別に分類した結果は以下の通りです。

語彙レベル (英単語の種類)

同じ単語が繰り返し使われているため文章量は約15,000語でしたが、実際に使われていた単語の種類は892種類でした。語彙レベル別に分類した結果は以下の通りです。

目標語彙数

英文を「楽しむ」には総語数の95%、「キチンと理解する」には98%が目安と言われています。本書の内容自体は難しくありませんが、食材や調理用語の割合が多いため一般的な小説よりも難しい単語の割合は高く、総語数の95%をカバーしようとすると語彙数は11,000語ほど必要です。

ただし、画像と日本語の説明を頼りに読み進められますし一文が短いので、実際は一般の洋書よりハードルが低いと思います。


その他オススメの料理関連の本や動画

Mary Berry Cooks

イギリスの人気料理研究家によるクックブック

概要

最初に読むなら慣れ親しんだ和食 & 日英で説明が併記されている「英語でつくる 基本の和食」がオススメですが、具体的に今後訪問したい国が決まっている場合は、やはりその国のクックブックも一度読んでみることをオススメします。その国独自の食材の名前や単位、特にインチ (in) やポンド (lg) などが具体的にどれぐらいの量なのか感覚的に理解していると大変便利です。

例えばイギリス料理であれば、人気の料理研究家 Mary Berry によるクックブック「Mary Berry Cooks」があります。彼女はBBCの料理番組の審査員などとしても活躍しており、料理コンテスト番組「ブリティッシュベイクオフ」は無料BSテレビDlifeでも放映されていましたよ! なお、Mary Berry Cooks の説明は基本的に文字だけなので、試しに料理を作ってみるなら細かく理解する必要がありますが、しっかり読んで試しに料理して、という手順を踏めば単語の定着も進むと思います。

総語数は約5万語でしたので、軽めの小説1冊分ぐらいの分量ですね。

▶ Mary Berry Cooks

The Asian Slow Cooker

スロークッカーを利用したアジア料理

概要

「The Asian Slow Cooker」はワシントン・ポストの The 31 best cookbooks of 2016 にも選ばれたことがあるアジア料理のクックブックです。アジア料理なら比較的味の予想が付くと思うので、特に料理を知りたい国が決まっていないのであれば、こちらのクックブックを試してみてはいかがでしょうか。

スロークッカーとは煮込み料理などに使える低温加熱の電気鍋で、国外ではポピュラーだったりします。家電Watchのミニレビューなども参考にしてみてください。また、スロークッカーを使った英語のクックブックはKindle Unlimitedで読み放題の本も多いので、料理 x 英語にチャレンジするなら割とオススメのジャンルです。

▶ The Asian Slow Cooker

Classic Mary Berry

概要

先述の料理研究家 Mary Berry による料理動画はBBCのYouTubeチャンネルでもいくつか公開されています。字幕はありませんが、料理の手順説明の部分は映像付きということもありリスニングはそこまで難しくありません。勉強というよりも息抜きとして気軽に視聴してみてはいかがでしょう。

▶ YouTube – BBC

Cooking on High

大麻料理でガチ対決⁉

概要

おいしい料理 (大麻入り) を審査員がジャッジし、合計点数で勝ったシェフには金のポットをプレゼント! 大麻 (マリファナ) を使った料理対決というクレイジーな番組「Cooking on High」がNetflixで公開されています。映像だけだと普通の料理対決番組にも見えますが、「今日の大麻」「大麻料理の草分け」「効果がすぐに感じられた!」「大麻の匂いがしないけど、ソコが逆に良いね」などツッコミどころ満載な会話が繰り広げられており、奇妙な魅力がありますよ……!

英語音声&CC字幕で視聴できます。長さも約15分なので気軽に見れますが、ひたすら会話が続けられているのでリスニングの難易度は少し高いです。キツイと思ったら日本語音声&英語字幕を試してみてください。

なお、料理関連の知識よりも大麻関連の知識が増えます。

▶ Netflix – Cooking on High


終わりに

キッカケは海外レストランのメニュー

私が料理・食材関連の英単語に興味を持ったキッカケは学生時代の海外旅行で、レストランのメニューが理解できなかったことです。異国の地の見知らぬ料理がずらっと並んでいるメニューは殆ど内容が理解できず (写真も無かったので)、rice、dumpling、shrimp、friedなどの知っている単語から何となく類推して注文することしかできなかったことがあります。結構悔しかったです……!

魚介類、野菜などの単語は試験・日常会話であまり使われないので通常の英語学習ではあまり身に付きませんが、海外で食事をとる際には知っていると便利な単語です。料理好きならレシピや写真を眺めているだけでも結構楽しいかと思いますし、海外滞在予定がある方は食材の覚えておくと海外への引っ越し直後の心労を1つ減らすことができます。この記事で取り上げた内容は料理 x 英語のほんの一部で、探していけば色々な記事や本、動画があります。余裕があれば多読の題材の1つに料理を取り入れてみてはいかがでしょうか!