英語学習の一環で洋書多読に取り組むなら、まずはLepton Reading Farm (レプトン リーディングファーム) を試してみてはいかがでしょうか。米国の幼稚園児~中学生の教科書1000冊を、1か月間無料で読むことができます。

私が多読を始めた時期にリーディングファームがあれば迷わず利用しましたよ!

レプトン リーディング ファームで米国の教科書を読む!

レプトン リーディングファームとは?

米国の教科書が定額読み放題

概要

レプトンは個別指導型の子供向け英語教室ですが、レプトン リーディングファーム (Lepton Reading FARM) は子供から大人まで利用できる定額サービスで、月額980円で米国の教科書1000冊を読むことができます。さらに、教科書の英文はネイティブの読み上げ音声で聞くこともできますし、1ヶ月無料体験まで付いています!

公式の説明では「多読」「多聴」に加え「eラーニング」という学習教材としての面が強調されていますが、純粋に大人が多読用の題材として利用するだけでも問題ありません。

▶ リーディングファーム HP

多読初期の題材としては破格の安さ!

いわゆるSSSの「100万語多読」に取り組むとして、最初は英語の絵本やGraded Readers (語彙制限本)が読書候補になるかと思います。近くに洋書を扱う図書館などがあれば良いですが、そうでなければ購入するしかありません。が、いかんせん1冊1冊の価格が高いです! 高すぎ!!

例えば、SSS推薦多読基本セット(2018年7月時点) のStarter Set Aは24冊 (40,184語) で15,500円です。1冊平均1674語で646円! Advanced Set Aの17冊 (378,025語) 13,068円ならともかく、初級レベルの本は語数に対する価格が高すぎなので、なかなか手が出ませんよね。

そこでオススメしたいのがリーディングファームです。1ヶ月無料 + 月額980円で米国の幼稚園児~中学生レベルの教科書1000冊 (約72万語) を読むことができますし、ネイティブ音声まで付いています。1000冊全部読まずとも、いくつか気になるジャンルの教科書を試すだけでも良いかと思います。無料期間中に退会すれば実質0円ですしね!

レプトン リーディングファーム

Leading FARM – Level 5の教科書一覧

リーディングファームで読める教材とは?

教材のレベルは米国の幼稚園児~中学生レベル

リーディングファームで読める教科書は米国でも有名なホートン・ミフリン・ハーコート社のもので、リーディングファームでは以下のように10段階のレベルに分類されています。難易度についてはHPの「学習レベルの目安」を、読める本のタイトル一覧はHPのお知らせにある「やさしい順リスト」を参照ください。

レベル冊数総語数1冊辺りの語数米国での
対象学年
日本での
難易度目安
学年英検
Level 1145552038幼稚園小学校5~6年生
Level 212012462104幼稚園~小学1年生中学1年生英検5級
Level 311727441235小学1年生中学2~3年生英検3~4級
Level 410440118385小学1~2年生中学3年生英検3級
Level 57239922555小学2年生
Level 610981253745小学2~3年生高校生英検準2~3級
Level 77472867985小学3~4年生
Level 81111340411208小学4~5年生英検2級以上
Level 9821421411733小学5~中学1年生
Level 10661646692495中学1~2年生
1000720434

レベル1は本当に初歩的な内容で語数も少ないですが、レベル10にもなると中々読みごたえが出てきますよ! 各レベルの内容は試し読みのページから確認することができます。また、英検の語彙数目安は「英検1~5級の語彙数、英単語レベルの比較」を参照ください。

ジャンルも多彩

ジャンルも以下のように様々な種類があり、フィクションだけでなく伝記や科学なども揃っています。このような知識を得ることは文化理解の一助になるのではないでしょうか。なお、このジャンル一覧は「やさしい順リスト」ページからPDF形式で入手できます。

1Adventure冒険物語
2Animal Fantasy動物が登場人物のファンタジー(幻想小説)
3Biography偉人の伝記
4Concept Book全体に1つの一貫したテーマを設定した本
5Expository Nonfiction解説的なノンフィクション
6Fable寓話
7Fairy Taleおとぎ話
8Fantasyファンタジー(幻想小説)
9Fictionフィクション(小説)
10Folktale⺠話
11Historical Fiction歴史小説
12Historical Text歴史の教科書
13Humorous Fictionユーモラスなフィクション(小説)
14Informational理科や社会の教科書のような、情報を提供する本(説明⽂)
15Informational Narrative物語形式で理科などの情報を提供する本(説明⽂)
16Informational Text理科や社会の教科書のような、情報を提供する本(説明⽂)
17Legend伝説
18Literary Nonfictionノンフィクション[⽂学]
19Mathematics数学
20Mysteryミステリー(推理小説)
21Myth神話
22Myth/Play神話/劇
23Narrative Fiction物語
24Narrative Nonfiction実話
25Nonfictionノンフィクション
26Photo Essayフォトエッセイ
27Play
28Pourquoi Tale「なぜカラスは⿊いのか」などの、物事の起源・原因に関する話
29Reader’s Theater
30Realisticリアルなフィクション(小説)
31Realistic Fictionリアルなフィクション(小説)
32Rhyming Story韻を踏んでいる話
33Scienceサイエンス(理科)
34Science FictionSF小説
35Social Studies社会[科]
36Tall Taleほら話
37Traditional Tale言い伝え
38Trickster Taleトリックスター(いたずら者)の物語

読書環境

ブラウザで読書を行う

基本的に読書はPCまたはタブレットのインターネットブラウザを利用して行います。2018年7月時点ではAndroidのみ専用のアプリがありますが 、スマホの場合はアプリを利用しても文字が小さすぎるので読書には向きません。音声再生はできるので、リスニング用として割り切った方が良いかと思います。

なお、Android用のアプリはGoogle Play Storeにはありません。リーディングファームのHPにログインすると[Android 用アプリダウンロード]へのリンクがマイページに表示されるので、そこから自分でダウンロードしてインストールしましょう。

YBM Reading FARM Readerという紛らわしいアプリがPlay Storeにありますが、間違えてインストールしないように

その他特徴

読書前には単語学習が必須

読みたい本を選んで読書を開始するわけですが、読み始める前に[Let’s Learn!]で単語学習を行う必要があります。といっても5単語ほど確認するだけですので直ぐに終わりますが。学習が終わったら[Let’s Read!]で本文を読み進められます。また、読書後は[Let’s Check!]で内容確認などが行えますが実施してもしなくてもOKです。

ネイティブの音声読み上げ

読書を開始すると自動でネイティブの音声も流れます。現在読み上げている文章は紫でハイライトされ、ページ送りも自動なので特に操作せずとも勝手に進みますが、音声を停止してマニュアル操作で読み進めることもできます。各種操作は下部のコントローラーで行えますし、右下の[?]をクリックすれば操作方法が確認できるので、不明点があれば確認してみてください。

まとめ

多読初期の題材としてオススメ

多読という観点から見ると、リーディングファームの魅力は以下3点に集約できるかと思います。

  • 初級の語彙制限本や絵本と比較して圧倒的に価格が安い!
  • 1冊辺りの語数が少ないので気軽に読むことができる
  • ネイティブ音声があるので単語の発音も一緒に確認できる

あくまでも教科書なので内容自体は程々の面白さですが、それはGraded Readersも同じですしね。1000冊すべてと言わずとも、多読の最初の5万語~10万語ぐらいはリーディングファームを試してみてはいかがでしょうか。多読とは関係ないので紹介はしていませんが、レベル診断や確認テストなど英語学習に活用できる機能も色々ありますよ!

▶ リーディングファーム HP

おまけ: 類似サービスあれこれ

類似サービス

英語多読の森

多読多聴マガジンのコスモピアが、2018年から定額読み放題・聞き放題のサービス「英語多読の森」を始めています。ラダーシリーズなどの語彙制限本を取り揃えており、洋書の難しさを表す YL (読みやすさレベル) でレベル分けされていることが特徴です。リーディングファームとは全く異なる品揃えなので、リーディングファームをあらかた読み終えたら利用してみてはいかがでしょう。

Scribd

Scribdは月額固定で電子書籍やオーディオブックが楽しめるサービスです。Kindle UnlimitedやAudibleに似ており、Scribdも洋書の多読・多聴に向いています。詳細は「Scribdの始め方と解約方法 – 洋書を読み放題・聞き放題する! 【1ヶ月無料】」を参照ください。

Raz-Kids

リーディングファームと同様のサービスにRaz-Kidsがあります。アメリカの小学校や各国のインターナショナル・スクールでも使われているオンラインサービスで、より本の種類が多彩なReading A-Zやボキャビル向けのVocabulary A-ZなどのサービスがLearning A-Zとして同時に展開されています。

リーディングファームとは異なる種類の本が読んでみたい場合は試してみてはいかがでしょうか。ただし運営は日本企業ではないのでUIは英語であり、年会費制 (約 $110/Year) なので少し敷居が高いですね…。

無料で読めるサービス

プロジェクト・グーテンベルク

無料の電子書籍はAmazonでも取り扱っていますが、著作権切れの作品を公開するプロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg)なるサイトもあり、インターネットブラウザやKindle端末などで読むこともできます。赤毛のアンなどの日本でも有名な児童文学作品も多く、「オンラインで読める世界の名作児童文学 一覧リスト」でまとめられているので参考になるかと思います。ただし語彙が制限されているわけではないので、多読に慣れてから試した方が良いでしょう。

出版社などが無料公開している日本マンガの英訳版

多読の手段は小説だけではありません。昨今は日本のマンガも多数翻訳され、電子書籍なら簡単に購入もすることができますし、出版社が無料公開している話も色々あります。

特に講談社USAはダイヤのAや進撃の巨人などの人気作の第1話目をインターネット上で無料公開しているので、一度試してみてはいかがでしょうか。その他にも無料でマンガを読むことができるサイトもあります。詳細は「無料で日本マンガの英語版が読めるサイト7選」を参照ください。

無料で楽しめるゲーム
オススメ英語ノベルゲーム

7年後で待ってる

英文を読むことが目的であれば、洋画やアニメの字幕、ゲームのテキストでも実現できます。特にスマホやPC (Steam) では英語でプレイできる無料のゲームもあります。例えばAndroid/iOSの無料ゲーム「7年後で待ってる」はゲーム内のメニューから英語やフランス語などに変更することが可能です。

「7年後で待ってる」はノベルゲームではありませんが、ストーリーメインですし英文も比較的簡単なのでゲーム好きにはオススメできる作品です。アプリ評価も4.8~4.9 (5.0満点) とかなり好評ですよ! その他いくつかオススメのゲームをまとめているので「英語多読にオススメ! 無料・有料のノベルゲーム19選!」も参考にしてください。