無料で入手できる高校レベルの英単語一覧とその語彙レベル

学校の英語教育における指針は文部科学省が公開している学習指導要領に記載されており、そこには小中高で指導する英単語数について言及されています。しかし、具体的に学ぶべき英単語を国は定められておらず、具体的な英単語はハッキリ決まっていません。

一般的に言われている「中学生で学ぶ英単語」とは、中学校教科書に掲載されている英単語が基準になることが多いです。詳細は以下記事を参照ください。

高校で学ぶ英単語も中学英語と同様に決められているのは語数で、英単語自体は定められていません。また、高校英語は学校によって学習範囲に差が出ているため、中学英語のように教科書を基準にすることもできません。

そのため、本記事で紹介する高校レベルの英単語一覧は米国・英国で良く使われる単語や、大学入試センター試験の英語問題が基準になっています。

BNCやCOCAといった英国や米国で使われる英文を集めたコーパスでの頻出語を元に、日本の英語教育の現状を踏まえて1800語を選定した英単語リストです。HEV (High School Level English Vocabulary）と呼ばれており、神戸大学 石川慎一郎研究室のHPで公開されています。

なお、同HPで公開されている中学レベルの英単語リストJEV (中学英語教科書を元に1200語の英単語を選出)と組み合わせると3000語がカバーできます。

コーパス

コーパスとは小説、雑誌、論文、ラジオなどで使われた言葉を大量に集めた文章・単語のデータベースです。BNC (British National Corpus) は米国英語のコーパス、COCA (Corpus of Contemporary American English) は米国英語コーパスで、どちらも1億語以上の英単語で構成されています。BNCやCOCAのコーパスで頻出する英単語は一般的な英文で良く使われる単語とみなせるため、英語学習の序盤で学習すると効率が良いとされています。

大学入試の問題で使われる英単語が高校で学ぶ英単語である、という前提で作られた英単語リストがあります。CT_Vocと呼ばれ、大学入試センター試験の英語問題 (過去27年分，合計約19万語) を元に約4000語が掲載されています。

JEVやHEVと同様に、神戸大学 石川慎一郎研究室のHPで公開されています。

CEFRを日本の小学校～大学までの英語教育における共通の指標にすべく、日本の外国語教育に照らし合わせて整理したものがCEFR-Jです。さらにCEFR-Jでは、A1～B2レベルに当てはまる英単語を選出・公開しています。定められているレベル分けに従うとA2～B2辺りが高校レベルの英単語となります。

大学英語教育学会（JACET）がまとめた日本人大学生が学ぶべき8000の英単語リストです。英国・米国でよく使われる頻出語と日本の英語教育で使われる頻出語が基準となっており、1～5000番目までの英単語が高校・大学受験レベルの英単語になります。

詳細や英単語一覧の入手方法は以下記事を参照ください。

オンライン辞書サービスのWeblioですが、本当に様々な英単語辞書が存在します。なかでも研究社の新英和中辞典では品詞別 (名詞、動詞 など) に英単語一覧が確認できるのですが、各品詞は中学以上、高校以上、大学以上、大学院以上の4つのレベルで分類されています。なお、ダウンロード用の資料があるわけではないので、全てをまとめた一覧が必要な場合は自分でコピー&ペーストして自作する必要があります。

アルクが提供している英辞郎 on the WEBの内容はCD/DVDで市販されています。この市販の英辞郎とExcelがあれば、任意の英単語一覧に和訳を付けることができます。詳細は以下を参照ください。

Ankiとは世界中の語学学習者に愛用されている暗記のためのツールです。紙の単語帳やフラッシュカードをツール化したもので、復習期間を適切に管理してくれるため覚えづらい単語のみ頻繁に復習することができます。PC、スマホ、タブレットで使えます。私もAnkiで数百時間ほどボキャビルしています。

任意の英単語一覧に英辞郎の和訳を付けた一覧をAnkiに取り込めば、効率的にボキャビルすることができますよ！ Ankiの詳細は以下を参照ください。

ボキャビルを行うなら、洋書多読とあわせて行うことをオススメします。ボキャビルで覚えた単語を本の中で見かけるとボキャビルのモチベ―ションが高まります！

おすすめについては「定番の洋書75選！」「定番の絵本30選！」にまとめたので参照してください！ その他にも英語のマンガ・ライトノベル・ノベルゲームなどもまとめています (英語作品一覧 )。